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暖かな春の訪れを感じさせる梅の花。毎年恒例の成田の梅まつりでは輝くような梅の花を堪能する事が出来ます。場所は成田山新勝寺の大本堂からさらに奥に広がる成田山公園。樹齢70年を超えるたくさんの梅の花が植えられており、毎年多くの人が訪れ梅の花を鑑賞しています。
成田の梅まつりは毎年2月の20日前後から3月の6日前後、2週間ほど開催しており、開催中の土日には各種の楽しいイベントも行われています。成田の梅まつりの持つ大きな魅力や楽しみ方、心踊るイベント情報や交通についてなど、様々な角度から成田の梅まつりを見ていきましょう。
梅まつりが行われる成田山新勝寺。毎年初詣時には約290万人ほどの参拝者で賑わいます。この参拝者の数は全国で第2位に位置しており、人気の程が伺えますね。
そんな人気スポットである成田山ですが、梅まつりにもとても多くの方が集まり、各々鑑賞されています。そんな梅まつり、成田山新勝寺の歴史は古く、天慶3年(940年)に真言宗の僧であった寛朝大僧正によって開山されたのが始まりと言われています。
そんな古い歴史のある成田山、歴史好きにはもちろん、古くからある梅の花に思いを寄せながら鑑賞するのも醍醐味ですね。梅の花の見頃としては、例年2月の中旬くらいから3月の中旬くらいにかけて咲き、公園内はなんとも言えない梅の香りで満たされます。
わかる方はわかると思いますが、梅の花が持つ優しくて芳醇な香り。春の訪れに心踊る、嬉しい気持ちになります。咲き始めるのは2月の中旬くらいですが、あまり早く行かれるとまだ蕾の状態という事もありますので、一度問い合わせをしてからお出かけすると良いかもしれません。
約500本ほどのキレイな梅の花を観賞できる梅まつり。そこには紅梅や白梅が色とりどりに咲き誇っており、心地の良い春を感じさせます。
梅まつりのメインは何と言っても咲き誇る梅の花ですが、実はとても豪華なイベントも土日限定で行っているんですね。それぞれに特徴のある豪華で楽しいイベントが6つほど開催され、そのイベントを楽しみに参加される方も多くいます。
梅まつりのちょっとした息抜きや気分転換にも良く、楽しみの一つにもなりますね。梅まつりに並行して行われる人気イベントの内容ですが、
となっています。
各イベントそれぞれに持ち味や特徴があり、参加してみると梅まつりの雰囲気がより一層味わえます。甘くて美味しく好きな人も多い甘酒や、梅を見ながらの野点であるお茶会など、この梅まつりでしか味わえないイベントばかりですね。
ではそれぞれ実際のイベントについて、内容などを見ていきましょう。
この観梅の演奏会では歴史ある伝統音楽の演奏が行われます。演奏に使う楽器も好きな人にはたまらないものばかりで、思わずうっとりと聞き惚れてしまうでしょう。
毎回多くの方がこの演奏会に足を運んでおり、とても人気の高いイベントです。使う楽器の種類としては、箏(そう)、尺八、津軽三味線、二胡といった歴史が古く伝統ある楽器ばかり。
音色を知っている方はもちろん、これまで音色を知らなかった方にもオススメの演奏会です。耳から風情を聴く、音色で癒される体験をしてみるのも良いですね。
成田山公園内 西洋庭園
大人から子供まで、多くの方に愛され飲まれ続けている甘酒。最近では甘酒の持つ効能にも注目が集まり、益々人気が高まっています。
この甘酒進上では米糀を使いその場で手作りしています。そしてなんとその甘酒が無料で配られているんですね。ほんのりとした優しさ甘さは観梅で冷えた体や指先を温め、気分転換にもってこいです。
もちろんアルコールは含まれていないので、小さなお子さんや車の運転にも影響はありません。甘酒を頂きながら観る梅の花も良いものですね。
成田山公園内 西洋庭園
野点というのは屋外にてお茶や抹茶をいれ楽しむお茶会の事です。屋内の茶道では細かな作法があり初心者には敷居が高いものですが、屋外で楽しむ野点はそういった細かな作法がなく、気軽にお茶を楽しめます。
梅まつりのイベントとして行われる表千家観梅の野点ですが、表千家成田市茶道会の協力によりなんと、こちらも無料で開催しています。初心者でも気軽に野点を楽しめるとあってこちらも人気のイベントです。
歴史ある梅まつりでこちらも歴史ある野点に参加する。屋外で楽しむ歴史ある野点は心新たな気分になり、きっと美味しく頂けるでしょう。
成田山公園内 文殊の池上梅林
梅の花を見ながら心に浮かんだ句を詠んでみるのも新鮮であり楽しいものです。こちらの観梅の投句コンテストは誰でも気軽に応募出来る俳句のコンテストで、お一人ニ句を以内で応募出来ます。
そしてなんと、応募された俳句を選ぶ選人として新勝寺の貫首猊下(お寺のトップ)である橋本照稔大僧正がおつとめになられます。見事に橋本照稔大僧正に選ばれた作品は、広報なりたに掲載されます。
普段から俳句に携わっている方はもちろんですが、この機会に俳句にチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。もし自分の作品が広報誌に載れば思い出にもなりますし、ちょっと自慢が出来ますね。
成田山公園内西洋庭園及び宗吾霊堂大本堂前
梅まつりのイベントの中でもちょっと異彩を放つ氷の彫刻展。四角い氷柱から形作られていく彫刻は壮大でありながらも細かな技が光る、職人ならではの作品です。
目の前で四角い氷柱が色んな形になっていく様は圧巻の一言。寒さも忘れ、ついつい職人の技に目が離せなくなります。多くの職人が形作っていく氷の数々。そのスケールは一目見ないと後悔する事になるかもしれません。
成田山大本堂前広場周辺
草木染というのは天然の染料を使い布地に沁み込ませたものです。この草木染「華の集い展」ではそういった自然から取れる染料だけを使い、スカーフやタペストリーなど大小様々な作品が展示されています。
化学染料では出せない色彩豊かな温かみのある草木染。伝統ある草木染に間近で触れてみることで、梅まつりの雰囲気違った独特の楽しさを感じるのではないでしょうか。
成田観光館
成田山の梅まつり。それぞれの梅の花を楽しむのはもちろんですが、実は所々に見ごたえのある素敵なスポットがあります。成田山公園内は風光明媚な庭園となっており、ゆっくり歩いていると、それはとても気持ちの良いものです。たくさんの木々がありますので、夏などは暑さを避けられ涼しく景色を楽しめることでしょう。
成田山公園の中には小さな小川が流れている箇所があり、川のせせらぎを聞きながらほっと一息つくのも良いですね。太陽の光でキラキラと輝く小川は見ているだけでどこか神秘的な気持ちになり、心落ち着くものがあります。梅の花は一か所に固まっているわけではなく、公園内の所々にある感じですので、色んな風景を楽しみながら散策できます。
公園内は文殊、竜樹、竜智と呼ばれる大きな池もあり、歩き疲れたらその近くで休憩するのにもおススメなスポットです。なかでも竜智の池にある浮御堂は公園に来た方々の憩いの場所となっており、浮御堂から手を叩くと池の鯉が集まってきますので、小さなお子さん達にも人気あるスポットになっています。
また、公園内には所々に松尾芭蕉や高浜虚子といった著名な文人たちの句碑がありますので、歴史や足跡を感じることができます。歴史に興味があり著名な文人が好きであれば、それだけでも楽しめるのではないでしょうか。
そしてなんと、見応えスポットの1つに公園内には大きな岩に囲まれた「雄飛の滝」というちょっとした滝があるんですね。重要文化財である光明堂の近くにある清滝権現堂の脇にある階段を降りると、雄飛の滝が見えてきます。公園内に滝があるというのは珍しく、滝の音で心休まるひと時を体験できるので、こちらも人気があるスポットです。
梅まつりの花々を楽しみながら、様々な風景に思いを馳せるのも気持ちが良く、時間が経つのも忘れてしまうことでしょう。
成田山公園に向かうには、車と電車でのアクセスが可能です。
車で向かうのであれば、東関東自動車道の成田ICから国道51号線に入り、そこから4Kmほどで到着します。もしくは同じ東関東自動車道の富里ICより県道18号線に入り、そこから15分ほどで到着です。
車で成田山公園に向かう際、梅まつり期間中の土日は成田山周辺で交通規制が行われています。向かう前に詳細について確認しておいたほうが良いでしょう。成田市観光協会のほうで確認出来ます。
(成田市観光協会:0476-22-2102)
成田山付近にはお得に停められる駐車場がいくつかありますので、使ったほうが良い駐車場を見ていきましょう。
成田山新勝寺まで徒歩で約7~8分で着くことができ、入庫3時間までは60分が100円で利用出来ます。
住宅街にある穴場ともいえる駐車場ですので利用を考えてみてはいかがでしょうか。
千葉県成田市幸町481-2
0476-22-2101
こちらの駐車場も成田山新勝寺にほど近く、徒歩で約7~8分の距離にあります。
こちらも入庫3時間までは60分が100円で利用出来ます。
千葉県成田市上町561
0476-22-2101
こちらの駐車場は成田山新勝寺から徒歩で約14~15分ほどかかりますので、歩くのが苦にならなければ使いやすい駐車場です。
駐車台数が530台分もありますので比較的スムーズに利用出来る所が魅力です。
毎年多くの人で賑わい、色々なイベントが開催される成田山新勝寺の梅まつり。
春の訪れを感じさせる梅の花は目にも優しく心地良いものです。梅の花を見て楽しむも良し、優しく芳醇な香りを楽しむも良し。色んな魅力が溢れています。
パワースポットでもある成田山の梅の花で癒しと心地の良さ、日常から離れ気分転換にいかがでしょうか。
2月の中旬から3月の中旬にかけて
成田山新勝寺の成田山公園