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2月と言えば一年の中でも特に寒さが厳しく、各地で大雪が降ったりと寒さが堪える時期ですね。そんな寒さ厳しい2月ですが、豆まきで悪鬼を追い払う節分の季節でもあります。
成田山でも盛大な「節分会(せつぶんえ)」という大きな行事がおこなわれており、毎年5万人ほどを動員する一大イベントです。成田山の節分会ですが、国土安穏、万民豊楽、五穀豊穣、転禍為福などの幸せを祈り、さらに東日本大震災〈復興〉祈願をしているものです。
そんな成田山の節分会ですが、様々なその魅力と人気の秘密、参加方法についてなどまとめました。
この節分会は一年の健康と幸せを祈るものとされており、法要と共に豆まきがおこなわれる事が多いとされています。そして、成田山の節分会には毎年多くの有名人、芸能人が参加する事で有名です。
その多くは有名な歌手、俳優、大相撲力士、NHK大河ドラマの出演者、各界の著名人などが参加し、豆まきをおこないます。
節分会の豆まきは大きく2つに分かれており、特別追儺豆まき式(とくべつついなまめまきしき)と開運豆まきです。
芸能人や大相撲力士が特別参加年男という名目で参加するのは特別追儺豆まき式のほうで、一目見ようと毎年ものすごい人数の方々が参加されています。節分会で有名人に会えるのは、それだけでご利益がありそうですよね。
ちなみに2018年に参加した有名人は、大相撲力士からは横綱の白鵬、同じく横綱の稀勢の里、関脇の御嶽海、前頭の隠岐の海、同じく前頭の遠藤でした。
芸能人はNHK大河ドラマの出演者から、瑛太、黒木華、北川景子、桜庭ななみ、沢村一輝でした。また歌手や俳優の参加もあり、歌手からは島津亜矢、俳優からは若林豪、門戸竜二、夏樹陽子でした。
これだけの有名人や芸能人が集うのであれば、参加したくなりますよね。
この追儺豆まき式は節分会の日に3回おこなわれ、1回目は11時、2回目は13時30分、3回目は16時となっています。開催時間は毎年若干違うようですので、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
もう一つの豆まきである開運豆まきですが、こちらは芸能人や大相撲力士の参加はありません。開運豆まきは一年の開運招福を祈願するもので、御護摩祈祷の後に御本尊不動明王の御宝前で豆まきを行います。
開運豆まきは参加者全員に追儺羽織という特別な羽織が配られ、それを着用しながら豆まきをおこないますので、なんだか特別な気分で豆まきが出来そうですね。定員は100名となっており定員に達し次第締め切られてしまいますので、早めに申込を済ませておくと良いですね。
成田山の節分会には芸能人や大相撲力士、歌手などが参加して節分会を大いに盛り上げてくれます。
メインイベントとも言えますので、ワクワクしながら参加する方も多いでしょう。ですが、一体なぜ?成田山の節分会に芸能人や大相撲力士が参加するのでしょうか?一見あまり関係ないような感じがしますが・・・
実は、現在のように芸能人や大相撲力士が参加するようになったのは1968年(昭和43年)からであり、NHK朝の連続ドラマ出演者と高砂部屋の力士が、成田山大本堂での落慶(完成)記念式典に参加した事が始まりとされています。
そのようなご縁から、毎年節分会にはNHK大河ドラマの出演者、大相撲力士が参加するようになり、節分会を盛り上げてくれているようですね。
節分と言えば特徴的な事の一つに「掛け声」がありますよね。外に向かってそれぞれ豆をまきながら「鬼は外、福は内」という掛け声は節分の気分を盛り上げてくれます。
そんな節分の掛け声ですが、成田山の節分会ではなんと暗黙のルールが存在します。節分の掛け声である「鬼は外、福は内」というのは言うならば節分における常識的なものです。しかし、成田山の節分会ではその常識が非常識になってしまう可能性があり、場合によっては恥をかいてしまうなんてことも。
さて、では一体、成田山の節分会における暗黙のルール、掛け声とはどのようなものなのでしょうか。それは「福は内」という掛け声しかかけない、というものなんですね。
「え?だって節分は邪気である鬼を外に放り出して代わりに福という良い気を入れる習わしなのでは?」と疑問に思うかもしれません。通常の節分ではその通りなのですが、成田山の節分会では実は祀られている不動明王にその理由があるんですね。不動明王というのは邪悪な鬼をも改心させる強い力を持っている事から、不動明王の元に鬼はいないとされています。
そのような理由から成田山の新勝寺ならびに全国の分院では「福は内」とだけ掛け声をかけるのだとか。つい通常の節分の気持ちで参加すると思わぬ赤っ恥をかいてしまうかもしれませんね。また、節分の掛け声は地方によっても違いがあるようで「鬼は内、福は内」「鬼は内、鬼も内」など色々あります。
成田山の節分会、掛け声のルールをしっかりと把握しながら参加する事で、また違った楽しみを感じるかもしれませんね。
有名芸能人や大相撲力士が毎年多数参加する成田山の節分会。参加する芸能人はその年の1月に発表になりますので、お気に入りの芸能人が出るのであれば何としても豆まきに参加したいですよね。そして、有名人や芸能人と一緒に節分会を過ごすのであれば、どうせなら近くで見たいものです。
実は方法によって豆まきをする芸能人を近くで見る事ができる穴場スポットがあります。この穴場スポットは知る人は知っている所ですので、出来るだけ早めに現地に到着されることをおススメします。また、特別追儺豆まき式に登場する芸能人の人気度によっても混雑度がまったく違いますので、人気が高い芸能人の場合は早め早めの行動が必要です。
現地に到着する時間ですが、あっという間に混雑してしまいますので大体8時30分には到着していたいですね。
ここで重要になってくるのは、芸能人や大相撲力士はどのように動き、どういう行動をするか?という部分です。豆まきが行われるまでの行動を把握し、それに応じて場所を確保しないとせっかく早く到着してもムダに終わる可能性があります。
では、まずは豆まきまでの流れを説明しますと、豆まきが行われる大本堂に向かう為ゲストである芸能人が光輪閣から出て石段の花道に登場するのが11時頃と13時30分頃。そしてそのまま本堂で護摩祈願を20分から25分ほど行い、芸能人の方一同本堂前の花道近くに並びます。
実はこの大本堂前に並んだ時が絶好の撮影チャンス。お気に入りの芸能人を撮影するのであれば遠慮せずに撮りましょう。それから花道付近で豆まきを10分ほど行い、また石段の花道を歩いて光輪閣に戻っていく、という流れです。
そして、実は更に芸能人を真近でみる為のポイントがあります。大本堂前に並んだ時や豆まきをしている時も頑張って最前列を取れば近くで見れますが、もっと真近に見ることが出来るポイントです。
それは、芸能人や大相撲力士が待機している光輪閣近くの花道なんですね。会場である大本堂に向かう時、光輪閣から出て花道の石段の前で一度列を整えます。この一旦列を整える、光輪閣近くの花道付近が1番真近に見れるポイントです。
芸能人と大相撲力士は列を整えて豆まき会場に向かいますが、さらにそこで待機しておくのをオススメします。それは、豆まきから戻ってくる時は同じ花道を通って来ますので、最初から同じ場所を確保しておけば容易に真近で見る事が出来るという計算です。豆まきしている所は見えない等の不都合はありますが、それでもメリットの方が大きいかもしれません。
9時過ぎには写真を撮りたい人達が待機を始めますので、良い場所を確保するのであればやはり8時30分には現地に到着しておくのが良いでしょう。
成田山の節分会に行く方法ですが、車を使うか?それとも電車を使うか?によって大きく異なります。どちらの交通手段も一長一短ありますので、ここでは両方のアクセス方法と混雑について見ていきましょう。
まずは電車で向かう場合についてですが、成田山新勝寺の最寄り駅となるのはJR成田駅と京成成田駅となります。どちらの駅からも徒歩で約10分くらいですので、それほど遠くはありませんね。
東京方面からの実際の所要時間と運賃などですが、
12月31日(大晦日)の運行状況ですが、毎年終日運行していますので終電などを気にせずに利用する事が出来ます。
次に車を利用する場合ですが、東関東自動車道の成田ICか富里ICで降りて向かう事になります。
成田ICからですと5,5キロくらいの距離で約15分前後で到着します。富里ICからですと6キロくらいの距離で約20分前後で到着します。成田IC、富里ICどちらのインターからでも30分かからない距離にありますが、駐車場の事などを考えて早め早めに到着するよう運転されると良いですね。
成田山新勝寺付近の駐車場としておススメなのが、引恵会土屋駐車場、引恵会田町駐車場、引恵会本町駐車場となっています。3つの駐車場それぞれ徒歩3分ほどですので、出来ればこちらの駐車場を利用したいですね。
京成成田駅、国道51号線にほど近い所にも駐車場がありたくさんの車を停められますが、人気がある為すぐに埋まってしまう可能性があります。JR成田駅付近にも小さな駐車場が色々ありますので、事前に良く調べて行かれると良いかもしれません。
どの駐車場も朝7時くらいまでならそれほど混んではいないようですので、出来れば遅くとも混みだす朝8時までには駐車場に入っていると良いですね。
全国から多くの方が豆まきに参加しようと訪れる成田山の節分会。
やはり何といっても有名芸能人や大相撲力士が参加する特別追儺豆まき式は人気があり、とても混雑します。ですが、力強く豆をまく姿は見ていて清々しいものがあり、それが好きな芸能人や力士であれば感動も大きいことでしょう。
立春の前日
新勝寺大本堂前の花道付近