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すっかり暑さも影を落とし、冬の気配が漂ってくる10月。成田市では毎年10月の中旬、土日の2日間に渡り、「成田弦まつり」が開催されます。成田弦まつりには「弦」と名が付いているように、弦楽器のまつりと言えます。
三味線の演奏、豪華競演などはもちろんですが、クラシックギターやフラメンコギター、エレキギターなども弦まつりに登場します。他にも成田伝統のをどりパレード、けやぐ三味線バトルなど、多くのイベントが開催され見る者を瞬く間に魅了していきます。
他にも門前成田寄席(落語)や津軽三味線の体験コーナーなど、内容豊富なイベントが目白押しです。三味線の音色に胸を打たれ、滅多に出来ない三味線を体験し、三味線以外の弦楽器にも心躍る。2日間で大満足間違いなし!の成田弦まつり。細かなイベント内容や魅力、交通アクセスなどお値打ちな情報をまとめました。
開催日 | 平成30年10月20日(土曜日)・21日(日曜日) |
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開催場所 | 成田山表参道及び西参道 |
連絡先詳細 | 成田弦まつり実行委員会事務局(成田商工会議所内) 電話番号:0476-22-2101 |
津軽三味線の大会は全国で行われていますが、実は津軽三味線のまつりと名がつくイベントは、ここ成田弦まつりだけです。そんな成田弦まつりの第一日目のメインと言えるのが、「大本山成田山新勝寺奉納津軽三味線大演奏」です。古今東西からこの日の為に集まった津軽三味線のプロ集団が一同に会し、見事としか言いようのない三味線の競演を行います。
夕刻が迫る16時、成田山新勝寺の大本堂前のステージ表れるのは、なんと140名ほどの津軽三味線のプロ集団。思い思いの衣装に身を包み三味線を掲げる姿はとても凛々しく、男女問わずのカッコよさに思わず惚れ惚れしてしまう程です。
ステージの一番前、横一列に並ぶのは三味線界をリードする第一線の方々。三味線界の第一線の方々が一同に集う事はほとんどなく、それを目の当たりに出来るのもこの成田弦まつりの最大の魅力とも言えるでしょう。また、津軽三味線の全国大会やイベントなどで優勝した知名度の高い演奏者も数名参加し、とてつもない豪華ラインアップと言えるでしょう。
三味線のプロ達が競演する三味線の掛け合いは凄まじく、バチさばきのあまりのスピードに目がついていかない程です。そして何といっても後方に大きな存在感を放つ各三味線団体の面々。三味線を掲げた姿勢や身なりはピシっとしており、その姿や存在感には圧倒されるばかりです。
各団体ごとの演奏で肩慣らしをした後は、一斉に繰り広げられる三味線の大演奏。一糸乱れぬリズムやバチさばきは違う団体同士とは思えない一体感があり、清々しいながらも猛々しさもある津軽三味線の世界が広がります。次から次へと繰り広げられる三味線演奏は時間が経つのも忘れ、ただ三味線が奏でる演奏に心酔いしれてしまいます。
この大本山成田山新勝寺奉納津軽三味線大演奏でしか見る事、聞く事が出来ないプロの三味線演奏家のド迫力の競演。成田弦まつりを象徴するその演奏を聞かないと成田弦まつりに来た意味が無い、とも言われる程です。
会場 | 成田山新勝寺大本堂前特設ステージ |
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時間 | 初日の午後16:00より |
※着席にて観覧を希望の場合は、当日の14:00~から大本堂脇にて客席整理券を配布します。
成田弦まつりでは毎回人気を集め、思わず息を飲むほどのバチさばきを堪能出来るイベント、その名は、「けやぐ三味線バトル」です。ちなみにですが「けやぐ」というのは津軽弁で「仲良し」という意味です。ですので言い方を変えると「仲良し三味線バトル」となりますね。
バトルというと闘いを想像してしまいますが、このけやぐ三味線バトルは1人ずつ入れ替わり立ち代わりしながら仲良く競演していこう、というような主旨の元行われています。先ほどの津軽三味線大演奏とはまた違い、このけやぐ三味線バトルは1人2分から3分ほど時間を与えられ、これまで培ってきた三味線の実力をいかんなく発揮しながら三味線演奏をしていく、というものです。
演奏者1人1人が奏でる三味線はそれぞれの持ち味があり、全員が圧倒的なパフォーマンスで観客を次々に魅了していきます。男女問わず次から次に表れる三味線奏者の数々は、それぞれが音色もリズムも間も違い、飽きる事がありません。中にはこんなに若い人が?と感じる事もありますが、プロの三味線奏者には老いも若いもありません。ただただ三味線奏者を目指した人達が三味線の技を磨き続け、晴れてこの成田弦まつりに登場していく様は見ていて心地よく感動すら覚えます。
わずか2時間ほどのステージですが、本当にそれぞれ特徴のある技を磨きあげてきた三味線奏者が織りなすハーモニー。ぜひその目で見て聞いて、迫力あるきらびやかな世界に包まれてみるのが良いでしょう。
会場 | 成田山総門前ステージ |
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時間 | 初日の午前11時45分頃から午後13時まで |
成田弦まつりでは津軽三味線や弦楽器のライブ、生バンド演奏やダンスといった催しものが各ステージで繰り広げられます。そして、それらと並行して成田市では長い歴史を誇る、「成田山奉納 踊り継がれる成田のをどりパレード」が行われます。
成田のをどりは300年程の歴史がある由緒正しい催しです。本町、仲町、上町、幸町、花崎町、田町、東町、といった旧成田町7カ町内の女性達が一同に会し、伝統あるをどり(踊り)を披露しながらパレードします。
そして、をどりを披露する女性の人数、なんと250名!かなりの大人数で成田のをどりパレードは行われます。町内それぞれの女性方が艶やかな着物に身を包み、その出で立ちは凛としながら気品に溢れています。町内それぞれのをどりを披露しながらゆったらとしたテンポでパレードしていきます。
パレードは成田山表参道入り口付近からスタートし、約1時間ほど優雅なをどりを披露しながら成田山新勝寺総門前に向かいます。総門前に着いたら最後にをどり手全員による奉納踊りが披露されます。津軽三味線の音色に心酔し、生バンドやダンスパフォーマンスで盛り上がった後は、優雅で豪勢な歴史ある成田のをどりを堪能してみるのはいかがでしょうか。
会場 | 成田山表参道入り口付近から成田山新勝寺総門前 |
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時間 | 2日目の日曜日、15:00頃より |
成田弦まつりはそれぞれの団体や個人が趣向を凝らし、これまで培ったきた弦楽器による技を披露する場です。繊細さと大迫力が融合する成田弦まつり、気になるのは参道沿いに設けられたステージ情報ではないでしょうか。
選りすぐられた約50団体が各ステージで三味線を中心とした技の数々をライブ演奏します。ライブ演奏だけでなく観客を飽きさせない催しも随時開催されており、興奮の見所がいっぱいです。そんな多くの催しが開催しれるステージの数は、なんと10ステージ!表参道、西参道を中心に熱く盛り上がります。
では早速、ライブ演奏や催しものが開催される魅惑のステージを紹介していきましょう。
開催される各ステージは、
といった計10ステージになっています。
雨天の場合はステージは少なくなりますが別途違うステージが設けられており、観客をガッカリさせません。
雨天時のステージは、
という2ステージとなっています。
ではここからは細かな各ステージ概要を見ていきましょう。
大本堂前ステージは成田弦まつりの象徴とも言える「大本山成田山新勝寺奉納津軽三味線大演奏」が開催されるステージです。この津軽三味線大演奏を着席してじっくり楽しみたい場合は着席整理券が14:00〜頃より大本堂脇にて配布されますので要チェックです。
こちらのステージでは初日の10:00から開会式が行われます。2日間無事に開催出来るよう、そして各団体の演奏者全員が心置きなく素晴らしいパフォーマンスを発揮出来るよう、開会の義が行われます。
開会式が終わり11:45頃からは「けやぐ三味線バトル」が行われるステージでもあります。
この観光館ステージでは10:30頃より主に中学や高校といった学生や若手の演奏者によるライブが楽しめます。若さが持つパワーや躍動感、初々しいライブステージを楽しめるのが魅力です。
この奥山ステージでは10:30頃より津軽三味線はもちろん、ギターなどの弦楽器ライブが楽しめます。各団体がそれぞれの光る演奏を披露する、心踊るステージです。
こちらの幸町ステージは11:10頃からスタートし、弦楽器ライブの他にフラダンスなど趣向を凝らしたライブが楽しめます。心癒されるフラダンスの踊りで気分転換も良いですね。
こちらのステージはレストランをステージに施したもので、2日目のみのステージとなります。主に軽音楽が中心のライブステージとなっており、エレキギターやクラシックギター、フォークギターの音色が華やぐステージです。
こちらの花崎町ステージは成田市第一駐車場をステージに施したもので、10:30頃よりスタートします。津軽三味線の演奏はもちろん、バンド演奏やバイオリンなども出演するステージとなっており、また違った演奏に心踊ります。
こちらのステージでは初日の14:00頃からベテラン三味線演奏者による津軽三味線体験コーナーを行なっています。津軽三味線の演奏を聞き実際に体験したい!と感じる人も多く、人気の体験コーナーです。
こちらの上町ステージは津軽三味線のライブはもちろん、生バンド演奏やバイオリン演奏などもあり華やかな音色に包まれます。津軽三味線だけではなく新たな音に包まれたい時はうってつけのステージかもしれません。
こちらのステージは2日目のみの開催となっており、10:30頃よりエレキギターやアコースティックギターなどのライブ演奏を楽しめます。弦楽器であるギターの音色を楽しみたい場合には期待に応えるパフォーマンスが行われるでしょう。
JR成田駅から徒歩約10分で成田山新勝寺に到着します。
成田ICから約10分から15分ほどで成田山新勝寺に到着します。
住所 | 千葉県成田市東町631 |
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利用時間 | 8時20分から16時30分まで営業 |
利用料金 | 普通車1日800円、マイクロバス1日1,500円、大型車1日2,000円 |
駐車場から成田山新勝寺まで徒歩で約6分ほど。
住所 | 千葉県成田市田町331-1 |
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利用時間 | 8時20分から16時30分まで営業 |
利用料金 | 1日800円 |
駐車場から成田山新勝寺まで徒歩で約4分ほど。
住所 | 千葉県成田市東町601-2 |
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利用時間 | 8時から17時まで営業 |
利用料金 | 普通車1日800円、マイクロバス1日1,500円、大型車1日2,000円 |
駐車場から成田山新勝寺まで徒歩で約5分ほど。
初日の土曜日 | 10時から18時30分頃まで |
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2日目の日曜日 | 10時から17時30分頃まで |
区間 | JR成田駅前~成田山総門前及び薬師堂~幸町交差点前の予定 |
電話:0476-22-2101