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宗吾霊堂 御待夜祭|宗吾霊堂の歴史や出し物、交通アクセス情報まとめ

更新日:2018年8月28日
公開日:2018年8月27日

「9月」はこれで始まる・・宗吾霊堂御待夜祭

宗吾霊堂御待夜祭のご紹介です。
このお祭りは、毎年9月の第1土、日曜日に開催されます。
奇しくも、今年の9月の第1土、日曜日は1日、2日です。
まさに、このお祭りが9月の始まりを告げることになります。

う~ん、なるほど・・宗吾霊堂の歴史

正式名は”鳴鐘山東勝寺”ですが、なぜ”宗吾霊堂”と呼ばれるようになったのでしょうか?それは、この地に眠る「佐倉の義民(正義の味方!)」が関係しています。その名は“木内惣五郎”です。
江戸時代に地元(佐倉藩)で高い年貢などで苦しんでいた農民のために、ときの将軍 徳川家綱公へ直訴しました。その直訴で、重税は見直されたのですが、当時将軍への直訴は禁じられており、“木内惣五郎”は処刑されてしまいました。
佐倉藩はその失政を悔い、高徳の人として“宗吾道閑居士”と名を与え、その後義民・佐倉宗吾様が祀られているお寺として“宗吾霊堂”と広く知られるようになりました。
“佐倉宗吾様”のお通夜に当たる2日、人々は宗吾霊堂に「おこもり」をして夜を明かしたのが「宗吾霊堂御待夜祭」の始まりと言われております。

(境内にある惣五郎父子の墓。地元の皆様はその前で合葬されております)

以来、地元では「佐倉惣五郎」さんを、あがめ、まつって来ました。
つまり、このお祭りは、由緒あるお祭りなのです。

宗吾霊堂御待夜祭の山車がすごすぎる

最終日の昼と夜の計2回、山車(だし)の曳き廻しがあります。
この山車(だし)を地元では「屋台」と呼んでいるようです。
でも、どう見ても山車ですよね。(不思議です)

山車の重量は約3トンです。
それに27~8人の大人が乗りますので、総重量は4トンを超えます。
山車は本堂前をスタートして、地元をぐるっと回ってきます。

曳き廻しは昼と夜の2回ありますが(前述)、お奨めは夜の部です。
暗い中に提灯の灯りが浮き上がって、とってもきれいです。
というか、幻想的であり、神秘的でもあります。
ドンチャン、ドンチャンとお囃子がなって、屋台の周りでは踊り子たち(男子も)きれいな舞を見せてくれます。

これを見せられた日には、見てる方だって浮かれますよ。

御待夜祭は、2日のうちどちらかが雨になる事が多いようです。
(時には雷雨になったこともあったようです)
せっかくのお祭りなのに…と思いきや、地元の皆さまは口を揃えていいます。
「この雨は“惣五郎様の嬉し涙”だ」、「きっと喜んでいるんだろうねぇ」
こんなところにも、「佐倉惣五郎」への畏敬の念や、お御待夜祭りへの心意気が伝わってきます。素敵です。

山車の曳き廻しの途中で「振る舞い」があります。
町内会から曳き手の皆さまに、そうめん、スイカ、ハンバーガー、そして飲み物などが配られます。その後、お菓子が山車の上からまかれます。
これが楽しみで、山車に付いて回る人もいるようです。
この山車のゴールが、お祭りの最後となります。

異次元の空間・・昭和時代にタイムスリップ

境内には300店以上の露店が立ち並びます。
この露店風景は、まさに「昭和」です。
よく見ると、露店にもいろいろとあるのですね。
古い時代を感じさせるのもあれば、現代っぽいものもあります。
そんなのどうでも良いことですよね。

この空間に入ると、何故か新鮮な気持ちになります。
年配者は子供時代を思い出し、子供や若者達は初めての光景に目を丸くします。
老若男女が浮き浮きすることが少なくなった今の世の中です。
露店やこんなお祭りは最高です。
綿菓子を買って、輪投げや射的に興じる。
とにかくみんなの目が輝いているのです。
いいなあ、こんな光景って。

人、人、人!! 足の踏み場もない境内は熱気あふれてます

普段は静かで穏やかな時間が流れる宗吾霊堂の境内ですが、
御待夜祭の2日間は境内には露店と人とでごった返しになります。

(通常の宗吾霊堂の境内の様子。猫ものんびりと毛づくろいをしております)

どこに、こんなに人がいたのかと思うぐらいです。
(実際には県外からの見物客も多いようですが)
でも人間って不思議ですよね。
都会の雑踏は絶対に避けても、お祭りの人混みは平気です。
というよりか、むしろ楽しんでいるぐらいです。
考えてみてください。
お祭りが閑散としていたら、それこそ、しらけますよ。
「やっぱり、お祭りは大勢の人がいなければ」ですよね。
しかし、この人、人、人は半端ではありません。
おっと、お祭りの主役の「佐倉惣五郎」さんを忘れるところでした。
でも、「佐倉惣五郎」さんも、こんなに多くの人に囲まれて、きっと喜んでいることでしょうね。

御待夜祭恒例の出し物やご本尊のご開帳も

特設(仮設)舞台では、カラオケ大会や奉納舞踊があります。
また、公津の杜中学校では、奉納剣道大会が、
中台体育館では、奉納弓道大会が行われます。

いすれも毎年の恒例になっており、大勢の見物客が押し寄せて来ます。
特にカラオケ大会は、飛び入りもあって、やんやんやの喝采が大会が盛り上げます。中にはプロ顔負けの歌手もいて、楽しいこと請け合いです。
一方、ご本尊の厨子が開帳され、一般の人々もご本尊の中に入ることができます。
(このご開帳は、年1回ですので貴重です!)

また、このご本尊では、「大般若経六百巻転読特別大祈祷会」が行われ、大勢の僧侶たちが読経します。その読経のさまがまた圧巻です。僧侶の読経が境内全体に響き渡り、境内は、しばし荘厳な空間に包まれます。大勢の僧侶が経典をパラパラとめくるときに起きる風(これを「梵風(ぼんふう)」といいます)にあたると、経典の文字が風となって人々に行きわたり、行徳が得られ、厄払いができるといわれています。大変縁起の良い大祈祷会ですので、是非参加してみてください。

宗吾霊堂御待夜祭スケジュール

1日(土曜日)の行事

内容 時間 場所
大護摩修行 11時・14時・18時 宗吾霊堂 大本堂
屋台運行 13時~17時(子供連)
18時~22時(大人連)
宗吾区内巡行
特別奉納舞踊大会 15時~22時 仮設舞台

2日(日曜日)の行事

内容 時間 場所
大護摩修行 6時・11時・14時
11時の法要は、ご開帳並びに大般若経六百巻転読会の特別法要となります。
宗吾霊堂 大本堂
屋台運行 13時~17時(子供連)
18時~22時(大人連)
宗吾区内巡行
カラオケ大会(予選) 13時~17時 仮設舞台
カラオケ大会(決勝)・表彰式 19時~22時 仮設舞台

宗吾霊堂御待夜祭の交通、アクセス

電車をご利用の方

  • 京成宗吾参道駅徒歩10分
  • 京成公津の杜駅バス5分
  • JR・京成成田駅バス15分

お車をご利用の方

  • 東関東自動車道 佐倉ICより20分
  • 東関東自動車道 富里ICより20分

宗吾霊堂御待夜祭まとめ

9月の第1土曜日、日曜日に開催されるお祭り、「宗吾霊堂御待夜祭」を紹介しました。
佐倉の義民“木内惣五郎”の命日(9月3日)にちなんで開催される伝統あるお祭りです。
この義民“木内惣五郎”の歴史を知れば、このお祭りへの興味が更にわいてくると思います
300店以上立ち並ぶ露店も圧巻ですが、おすすめは、やっぱり山車(動く屋台)ではないでしょうか。降ってくる雨にも、ものともせず曳き廻すさまは、地元民の熱い心意気と根強い優しさを感じてしまいます。皆さんも「宗吾霊堂御待夜祭」に出かけて、温かい気持ちになってみてはいかがでしょうか?

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