体験する成田山! 坊入り

更新日:2018年12月26日
公開日:2018年12月26日

坊入り(ぼういり)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
成田山新勝寺で御護摩祈祷に参加した信徒の皆様に対して行われる接待のことなんです。伝統ある成田山の宗教儀式で、御神酒と精進料理がふるまわれます。今回はそんな御護摩修行をした人だけが受けることのできる「坊入り」を体験してきましたので、ご紹介させていただきます。

坊入りが行われる場所

坊入り|成田山新勝寺

御護摩祈祷のあと、階段を下りて光輪閣へと向かいました。坊入りはここで行われます。普通に参詣しただけでは、なかなか足を踏み入れる機会のない場所ですよね。中には広い畳の空間が広がっていました。

「坊」とは、お寺の建物のこと。その「坊」に入るので「坊入り」と言うのだそうです。なるほど。この場所に入るというだけで、特別な感じがしてきます。

坊入り|会場

会場には、赤い絨毯の上に白いクロスの掛けられたテーブルがコの字型に並べられていました。背もたれのない椅子に腰かけることで、自然と背筋が伸びます。てっきり畳の上に正座をしていただくのかと思っていたので、テーブルと椅子ということがちょっぴり意外でもありました。今回は個人での参加でしたので、席についたのは10名程度。団体の場合は480 畳もある大広間が使われることもあるのだそうです。

坊入り善

坊入り|坊入り膳1

こちらが坊入りでふるまわれた精進料理。お不動さまのご宝前からお下げしたお供え物や、野菜などを成田山で調理したものだそうです。お吸い物と御神酒もあって、体にも心にもしみる御膳となっていました。

坊入り|坊入り膳2

卵焼きのようにみえるのは、豆腐をつぶして煮つめ、型に入れて焼いたもの。
擬製豆腐といって、成田山新勝寺の伝統料理です。

甘い味付けが多いのは、貴重な砂糖を使いお客様をおもてなしする気持ちのあらわれなんだそう。ちなみにご飯がつかないのは、食事は参道にあるお店で召し上がっていただくためとのこと。町の商店への配慮がうかがえます。

坊入り|箸袋_食事のことば

割り箸の入った袋には、「食事の言葉」が書かれていました。
しっかり読んで、いただきます!

成田山だけで味わえる大浦ゴボウ

坊入り|大浦ごぼう

精進料理のなかでもひときわ存在感を放つ、茶色くて大きなものが何だかおわかりになりますか? これ、ゴボウなんですよ。わたしたちの想像をはるかに超えたその姿には、度肝を抜かれます。実は成田山新勝寺でしか味わえない、とっても貴重でありがたいものなんです。

千葉県匝瑳市八日市場の大浦地区で、限られた農家だけが栽培しているこのゴボウ。「大浦ゴボウ」といって、成田市指定天然記念物でもあります。その大きさは長さ約1m、太さ約30㎝、重さ4~5kgにもなるんですって。まさに特大ゴボウ!普段わたしたちが口にしているものとは、まったく異なりますよね。

その特大ゴボウを2日間かけて煮込みと寝かしを繰り返し、しっかりと味付けされたものが精進料理の一品として出されているのです。とっても柔らかく、甘辛さが絶妙でした。江戸時代より成田山新勝寺が代々伝えてきた味なんだそうです。

平安時代中期に武将藤原秀郷が、不動明王へこの貴重な大浦ゴボウをお供えし戦勝祈願したとも言われています。その願いにより平将門の乱が鎮まったことから、「勝ちゴボウ」とも呼ばれているんですって。

貴重で、縁起がよくて、美味しい!
そんなすばらしいゴボウを頂けたことに、大感激いたしました。

坊入りを体験しよう!

坊入りは、御護摩修行をした人だけが受けられる接待です。
その他、団体ツアーなどを利用することでも申し込むことができますよ。

<坊入りをうけるには?>

  • 3万円以上の御護摩を申し込むと3人まで受けることができます。
  • 3万円以下の御護摩の場合は、1人につき千円で受けることができます。
  • 日帰りのバスツアーなどで、コースに含まれている場合があります。
  • 数十名の団体で申し込むことができます。

坊入りのまとめ

いかがでしたか、成田山新勝寺の坊入り。
特大の大浦ゴボウは、ここでしか味わえない貴重なもの。一度食べたら忘れられないほどのインパクトがあります。みなさんもぜひ普段あまり足を踏み入れることのない光輪閣で、成田山新勝寺に伝わる味を堪能してみてください。

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