奥之院は、成田山新勝寺の光明堂の裏手にある石壁に囲まれた洞窟で、その中には大日如来(不動明王の本地仏)が安置されています。成田祇園会は奥之院に奉安された「大日如来」に五穀豊穣、万民豊楽、所願成就を祈願する祭礼だそうです。
奥之院へと続く階段を続々と登っていく方々が、、
階段を登って進んでいくと奥之院へ到着します。
入り口は小さくひっそりとした佇まいですが神聖な場所という雰囲気でした。洞窟の先には大日如来奉安されており、ろうそくを灯して参拝します。
壁の様子に歴史の長さを感じているようでした。
高さ1.65m、幅1.41mと大人は屈まないと通れないほどの通路ですが奥行きが11.15mもあり、とても長い道のりに感じましたが、その先に安置された大日如来様は神秘的で美しかったです。
まず目の前に現れたのは成田山のお神輿!太鼓の音が響きます。
このお神輿は奥之院の大日如来様をご尊体としているそうです。威勢のいい掛け声に熱気が一気に高まりました。
次に現れたのは、手古舞姿の女の子たち。シャン、シャンと金杖を鳴らします。
現れたのは花崎町の山車!目の前を一気に駆け抜けていきます。
結構な雨と風があるにもかかわらず、屋根の上に若衆が登っています。
私がいた場所は最後の難所、薬師堂前の三叉路だったので、登りきった安心感からかみんなとてもいい笑顔!
雨をしのぐビニールに包まれて全貌が見えないのが残念ですが、成田山の山車のようです。豪華な装飾が施されていました。
再び、手古舞姿の女の子たち。金杖の鳴らし方が町によって微妙に違うようです。赤い和傘が着物に映えます。
成田国際高校の学生も参加しているようです。
みんな生き生きとした表情で山車を引いており、こっちまで元気をもらえました。
やってきたのは上町の山車!屋根に5人も上がっています!息のあった踊りで観衆を盛り上げます!
次にやってきたのは仲之町の山車。薬師堂前の三叉路の急なカーブを凄まじい勢いで曲がります。
すごいスピードで曲がっているのに、若衆の笑顔が印象的でした。かっこいい!
こちらは幸町の山車。
田町の山車です。片手で屋根の縁を持って扇を持って踊っている若衆もいました。バランスをとるもの難しそうなのにそのまますごい勢いで登り切っていきました。
坂を登ってきた最後の山車は東町の山車でした。山車にのっている若衆が若くて溌剌としていたのが印象的でした。
道路の規制が解かれると道に一斉に人が出てきて、その中にも手古舞姿の女の子たち。本来は山車を警護した鳶職「てこまえ(手棍前)」のことをいっていたそうですが、現在は「てこまえ」の姿を真似た衣装を着て練り歩く女性や女の子のことを指すそうです。
参道を歩いていると、上町の山車を間近で見ることができました。近くで見ると思った以上に大きく、上に乗ったら相当高く感じるんだろうなと若衆の勇気にさらに驚きました。
山車を見終えた後は、参道にある「まんぷく亭」さんへ。昔ながらの参道沿いのお店らしい情緒が感じられました。オススメはうなそばセット(1600円)だそうなのでそれを注文しました。
「新そばを打ち始めました」という張り紙が。期待が高まります。メニューはこちら。
30分ほど待ち時間がありました。そして提供されたのは、、、
お蕎麦と小さめのお重とめんつゆと漬物です。お重を開けてみると、、
できたてのうな重!早速いただきます。
香ばしく焼かれたうなぎにほかほかのごはん。甘めの優しい味付けのたれがたまりません。
おそばは打ち立て茹でたてなのか、歯ざわりとのごどしがよく美味しかったです。
お蕎麦のボリュームがあり、食べ応え抜群です。
かなりお腹いっぱいになりました。さすが「まんぷく」と謳うだけあるお店です。
成田で丁寧に焼かれたうなぎもたべれて打ち立て茹でたてのそばが食べられて1600円はお得に感じました。手軽に成田のうなぎを味わえるのが嬉しいですね。
さらに散策していたら、燗酒が一杯300円という誘惑が、、、
焼きたての骨つきフランクフルトという誘惑も、、、
骨つきフランクフルトを売っていたATOMSというお店が中を解放してくれていたのでそこで雨の寒さを癒しながらしばしまったりとしました。
成田山参道にはこういうおしゃれなカフェがいたるところにあるので、坂道を登るのに疲れても休憩するのに事欠かないのが良いところです。
成田を満喫してさて帰るかというところにもう一イベント体験してみました。
やってみたのはナリタdeユカタ体験!成田山参道で着物や浴衣を着ている方を見かけると、とても風景にマッチしているように見えたので、実際に体験してみました。実際に浴衣をきて街中を散策してみたかったのですが、雨と風邪が強く断念、、。今回は「HANABI」さんという着物・浴衣レンタルショップにお邪魔して撮影体験をしました。
目標はこちらの看板、豆のふくだやの隣にあります。
目立たないですが、お店の横に細い階段があり、そこを登っていきます。ちょうど男の人たちが8人ほど着物を着てズラズラと出てくるところでした。やはりイベントの時は大忙しのようです。
中は色とりどりの着物と浴衣でいっぱい!
浴衣を選んで似合う帯を選んでもらい着付けてもらいます。
撮影場所も鮮やかでかっこいい!
自分もこんな風に撮ってもらえるのか、、とドキドキわくわく。いざ撮影!お店の方がフレンドリーにいろんなポーズを指定してくれてこんな写真が撮れました!
とっても鮮やかに撮って貰えて大満足。浴衣で散策はできなかったけれど、とてもいい記念になりました。日本の衣装を着ると背筋が伸びる気持ちになりました。
こちらのHANABI三年前から開業しているそうで、お客さんの8割は外国人だそう。そのうちの8割がCAさんだそうです。CAさん仲間のSNSがあり、口コミで広まっているそうです。
桜の時期や紅葉の時期はお客さんも多くなるので予約しておいたほうがよいかも。
料金は着付けと撮影で約2000円、2時間レンタル撮影付きで約3000円、一日レンタル撮影付きで約5000円だそう。
2時間もあれば十分散策が楽しめそうでお手頃ではないかと思います。なによりこんなに綺麗に撮影してもらって記念になりますね。
成田山参道がもっと浴衣や着物を着た人が増えたら素敵だなあと思います。これからの季節、ぜひ参道に着た際には浴衣体験をしてみてはいかがでしょうか。
楽しい浴衣体験で満足した後は、参道沿いにできていた新しいカフェに入ってまったり祭りの余韻を楽しみました。
雨の中の祇園祭ということでどうなるかと思いきや、逆にお客さんが少なくて良い場所で山車を見ることができ、参道も歩きやすく、間近で山車を見ることもでき満喫できました。
ど迫力の全速力の上り坂の引き回しはぜひ一度はご覧になってもらいたい成田のシーンの一つだと思います。
また、参道を歩いているだけでも活気と魅力溢れるお店が多く、どこに入ろうか目移りしてしまうほどでした。参道にお越しの際はぜひご自分のお気に入りのお店を見つけてみてください!
浴衣体験は日本人のお客さんがまだ2割ほどしかいないのは残念なことだなと思いました。浴衣体験、特に女子にオススメです。最初はハードルが高いかもしれませんが、やってみるととてもワクワクできますので、ぜひ記念に体験してみてはいかがでしょうか。男性用浴衣・子供用の浴衣もあったのでファミリーでもオススメです。
成田祇園祭、まだまだお伝えしきれなかった部分が多いかと思いますが、成田の魅力を存分に体験できるお祭りでした!
来年も行ってみたいと思います。
日本の祭りさん。 – 千葉県編 – MATSURI JAPANから動画をご提供いただきました。
【1日目】午後のダイジェスト。2019年 成田祇園祭 – Narita Gion Festival
【2日目】花崎町 駅前手踊り。2019年 成田祇園祭 – Narita Gion Festival
【3日目】雨でも気合十分!夜の総引き!2019年 成田祇園祭 – Narita Gion Festival