錦谷(にしきや)は、鯉で有名な谷養魚場からすぐのところにあるお店です。そのおかげで、お客さんは谷養魚場に立ち寄った人が多いそうです。なまずの天ぷらやどじょうの唐揚げ、季節によってはザリガニ料理なども楽しめる少し変わったメニューで評判のお店です。
お店はとても大きいです。店内もとても広々しており、気持ちがいいです。お座敷とテーブル席、両方とも用意されています。和風な雰囲気が漂う店内です。
窓際の席に座ると、なんと庭園まで楽しむことができます。
庭園付きの食堂は、わたしははじめてでした。こころがとても落ち着きます。庭園の向こう側には谷養魚場の釣り堀が見えます。
メニューは、定番の定食や丼ものもそろっていますが、目につくのは評判のちょっと変わったものたちです。正直、どじょうが食べられるなんて知らなかったですし、なまずにおいては姿さえ浮かびません。珍しいメニューは貴重だから高価なのかな、と思いきや意外と学生にも手の届く値段で安心しました。
また、成田市名産のうなぎも目を引きます。種類や量に応じて細かく値段が分けられています。人によって食べたい種類や量は様々なので、こういった表があるとわかりやすくていいなと思いました。
せっかくこのようなメニューのあるお店に来たのだからと、なまず天丼(1080円)を注文しました。
待つこと約10分。やってきました!
なまず天丼というからにはどんぶりがひとつだけくるのかと思っていましたが、お味噌汁やお漬け物などがついてきました。素直にうれしいです。天丼自体は一見しただけでは特別な感じがしません。野菜の下にある白いものがなまずの天ぷらなのだろうなあ、という感じです。
さっそくメインのなまずの天ぷらをいただきました。そこまで大きくなく食べやすい大きさのものが四切れです。その味は一言でまとめると、今まで食べたことのない白身魚、といった感じです。なまずが白身魚だったことに第一に驚きました。
正直かなり身構えていたのですが、泥臭さなどが一切なくふっくらとしていて、とても食べやすかったです。だからといって、今まで食べたことのある白身魚ともまったく違いました。鼻にすこしツンとくるような独特のあじわいが口の中に広がります。これがなまずの味なんだなあと少し賢くなったような気分でした。
天丼にはなまず天だけでなく、定番のかぼちゃとなすとピーマンの天ぷらものっていました。
野菜の天ぷらはなまずの天ぷらよりも「天丼」の具という感じがしました。つまり、衣のさくさく感とあまいタレの存在感が強かったです。噛んだ瞬間、さくっとした食感とタレの甘みが口の中に広がります。
付け合わせの漬け物が少し珍しかったので書いておこうと思います。
たくわんと葉物の漬け物です。この葉物の漬け物が独特でした。噛むと、少しからしのような辛みを感じます。漬け物なので噛めば噛むほど味わい深かったです。カラシナにすこし似た味でした。
店員さんによると、伊勢菜という野菜だそうです。すこし珍しい品種だそうです。珍しいものがたくさんの錦谷ですね。
今回はちょっと珍しいメニューの多い錦谷について紹介しました。谷養魚場に来たら、気分は完全に魚ですよね。その気分に完璧に応えるのが錦谷です。
谷養魚場に立ち寄る機会があったら、あなたも是非錦谷で珍しいメニューにチャレンジして新たな出会いを求めてみてはどうでしょうか。