極上のスイーツが食べたい……!
まるで熟練の職人が魂を目いっぱい込めて作品を作るようにひとつひとつ丁寧に作ってくれた、舌と心がいっぱいに満たされるようなスイーツを。ケーキだけではなく、パンも焼き菓子も、それからショコラもコンフィチュールも!
そんな贅沢な欲望をぜんぶ叶えてくれるお店。それが成田市花崎町にある『クール・ドゥ・ショコラ』さんです。
パティシエでショコラティエでもあるフランス人のご主人と日本人の奥様が、ご夫婦で仲良く営まれている素敵なケーキ屋さんです。
『クール・ドゥ・ショコラ』さんは成田山新勝寺の参道にあります。
お土産屋さんや昭和レトロな食堂や昔ながらの雑貨屋さんが立ち並ぶ活気あふれる風景に溶け込みつつも、白を基調とした清潔な外観はパリにある小さなパティスリーそのもの。かわいくて、とてもおしゃれです!
お店の外にあるブラックボードには丸みのあるやさしい文字で『今日のおすすめ』などのお店の情報と、『クール・ドゥ・ショコラ』さんのコンセプトである『フランスにあるアーティザン(職人)の小さな手作りのお菓子屋さん』と書かれています。
それに続く言葉は、『店内の厨房で毎日ひとつひとつ丁寧にてづくり』。
『毎日』という言葉も『ひとつひとつ丁寧に』という言葉も、『クール・ドゥ・ショコラ』さんが作るスイーツたちにぎゅっと結実されています。
胸を弾ませ、いざ店内へ。
磨き抜かれたピカピカのガラスが嵌ったドアを開けると宝石みたいなケーキが並んだ冷蔵ショーケースがお出迎え。思わず「わあ!」と弾んだ声を上げてしまいそうになるくらい色彩豊かで華やかな風景です。
こぢんまりと居心地のいい店内には、個性豊かな焼き菓子やルバーブなどを使った手作りのコンフィチュールが所狭しと並んでいます。
まずはケーキを見て行きましょう。
ひときわ目を引く鮮やかさのケーキはフランボワーズピスタチオ。
甘酸っぱいラズベリーのムースとまろやかなピスタチオのクリーム、ヘーゼルナッツのダックワーズの組み合わせはフランスの方が好む組み合わせだとか。くちどけのよい滑らかなムースにはフルーツ本来の味がしっかりと生きています。
職人気質のご主人の、しっかりした仕事ぶりがうかがえる逸品です。
ショコラティエであるご主人のこだわりがたっぷり詰まったケーキです。
タルトカカオに使われているチョコレートやチョコクリームなどは、ショコラトリーならではのしっかりとした濃厚さ。でも、こっくりと濃厚なのに絶妙な甘さで、まったくくどくないんです。それどころか2、3個はぺろっと食べれてしまうくらいに美味しい!
カカオってこんなにも香り高いんだ!と感動します。
全種類買って帰りたくなることうけ合いの焼き菓子たち。写真になんの効果もかかっていないのに、きらきらして見えます。
焼き菓子の中でも特に人気が高い『スペキュロス』。北フランス地方でよく食べられる焼き菓子です。シナモンなどの香辛料をたっぷり使ったクセになる味。
こちらも人気が高い『ビスキュイ アニス』。ザクザクとした歯ごたえのあるアルザス地方の焼き菓子です。アニスシードのエキゾチックな風味も人気の秘密。
クロワッサンもものすごく美味しいです。さくっとした歯ごたえの外側と、バターの味が迫ってくるくらい濃厚なもっちりとした内側。絶妙なるハーモニーにはうなるしかありません。毎朝食べたい味です。
チョコレートがけされたワッフル。
もちもちの生地に熟練のショコラティエが丹精込めて作った絶品チョコレートのタッグは、もちろんハズれなしです。
『クール・ドゥ・ショコラ』さんでリピータ率ナンバーワンだというアーモンドクロワッサンはさくさくとした食感と品のいい甘さ。後を引く美味しさに、リピーターの多さに納得です。
カヌレは『外側カリッ、内側はしっとりもっちり』の合わせ技でがっつりハートと胃袋を掴んでいきます。ラム酒が効いていて大人向けのビタースイートなお味。こちらもファンが多いお菓子です。
『クール・ドゥ・ショコラ』さんの看板商品と言っても過言ではないエクレア。ざっくざくの生地と濃厚チョコクリームが絶絶絶絶品と成田でも大評判です。しかし…売り切れてしまってので、購入はならず。無念。
午前中分は売り切れ必至なので、お昼過ぎに行くと購入できる可能性が高いとの情報を頂きました。次こそは、絶対に食べたいです。
パティシエにしてショコラティエでもあるご主人が『店内の厨房で毎日ひとつひとつ丁寧にてづくり』するお菓子の数々は、口にするたびに身体中の細胞が震えて、お腹ばかりか心までも満たされるような感覚です。
厨房ではお菓子作りに絶対に妥協を許さない厳格な職人でありたいと願うご主人のご意志は、確かな製菓技術と豊かな経験に裏打ちされたスイーツに色濃く反映されています。
繊細な味。重厚な味。軽やかな味。涼しい味。濃厚な味。優しい味。
どうして『クール・ドゥ・ショコラ』さんがこんなにも愛されているのか小さなお店いっぱいに並んだお菓子をひと口食べてみればお分かりになると思います。
成田にあるあの小さな白いお店に、きっと何度でも通いたくなるはずです。