「美味しかったです」と「ごちそうさまでした」。
このふたつのフレーズは「パルーテの杜」さんのランチやデザートを食べた人が皆一様に口にするそうなんです。
それも口先だけの言葉ではなく、実感のこもった物言いで、大きな笑顔を浮かべながら。美味しい食べ物を提供してくれた方に対して言うにはごく当たり前の、それでいて最上級の言葉たちを笑顔と共にほろっと口に出せる謎。
その謎は「パルーテの杜」さんにお伺いしたら、するりと解けました。
天井や床や壁面、カウンターなど、木材がふんだんに使用されたデザインの店内。ぬくもりと開放感があって、とてもほっとできます。
ところどころに配置された観葉植物のある風景にも、心がふんわりと和みます。
光がいっぱいに満ちる吹き抜け。
木製のシーリングファンが優しい風をくれそうです。
間接照明のにじむような光までもが、あたたかい印象。ほっとできます。
こんなにも素敵なお店のデザインは、オーナーさんによるものだそうです。すごい。
このお店のナチュラルさや居心地の良さは、明るく優しい笑顔が素敵なオーナーさんのご人格の反映でしょうか。
お店をはじめられてまだ1年ほどとのことですが、すでに数えきれないほど多くの「パルーテの杜」さんのファンが。ひいてはたくさんのオーナーさんファンがいるようです。
オーナーさん手作りのふくろうのランチョンマット。刺繍なんですよ。
あったかくて優しいお話が綴られた絵本のワンシーンのようで素敵です。
お伺いしたのは大混雑するランチタイムがひと段落した昼下がり。
レースのカフェカーテンが可憐な窓際に陣取らせていただきました。
鳥籠の形の花器がおしゃれです。円形の木のテーブルと身体ごと受け止めてくれる椅子に座ると、まったりとした気分になりました。
ちなみに今日のランチは、すべてソールドアウト。
手作り感溢れる優しい味でボリュームたっぷりの美味しいランチは、リーズナブルで、リピーターのお客さんが殺到します。
今度はもっと早く伺おう……!
すべてオーナーさんの手作り料理です。
タレがよく絡んだ生姜焼きやジューシーなハンバーグなど、「素朴だけど本当に美味しい」と、どの料理も人気が高いです。
コーヒーやソフトドリンクが多種類、わらびアイスクリームやぜんざいといった和スイーツ、イチゴケーキやホットケーキといったおやつが並びます。
ぜんざいやトーストにドリンクが付いたセットメニューは、ほぼワンコインというお財布への優しさが嬉しいです。
サービスで出してくださった鮮やかな赤さが美しい、つめたく冷えた生のすいかジュースです。こういったお心遣いが本当にありがたいです。
程よいロースト感のある口当たりがさっぱりとした一杯です。
コクがありながらも軽やかな味わい。
手作りのイチゴケーキと一緒に頂きました。
クリームの白と、いちごの赤と、ミントのグリーンの色のコントラストが、目に美味しいです。
スポンジがふわふわで味は優しく、粒の形を残したイチゴの酸味がまろやかなクリームとよく合います。一層一層に丁寧に塗られた生クリームもほどよい甘さで、ほっこりする美味しさでした。
「やさしいお店だなあ」というのが、総評的な感想です。
木のぬくもり溢れる店内も、お店の中に満ちる光の色も、ご馳走になったケーキやコーヒーの味も、なにもかもがやさしい。
なにより、気さくで笑顔の素敵な優しいオーナーさんにまた会いたくなります。
「オマケ」や「サプライズ」好きなオーナーさん、今度伺った時は、どんな優しくて嬉しいトリックとトリートを下さるのか。それを考えるだけでわくわくします。
美味しい食べ物や飲み物、それらと共にさりげなく差し出される愛情のようなものが「パルーテの杜」さんで憩った人皆に伝わって、心の底からの思いを言いたくなるのでしょう。
「美味しかったです」と「ごちそうさまでした」という、このふたつの言葉を。
「パルーテの杜」さんはついつい定期的にお伺いしたくなる、そんな素敵なお店でした。
陽射しの暖かな日には、ウッドデッキテラスのベンチやテーブルで過ごすのもよいかもしれませんね。