成田市にある小さな沖縄にて食すたくさんのぬちぐすいたち。とろとろに煮られたラフテーやピーナッツの風味のぷるぷるのじーまみー豆腐、プチプチ食感が楽しい海ブドウ、ソーキそばや島ラッキョウに、野菜たっぷりの各種チャンプル。そしてオリオンビールに泡盛に古酒。
沖縄料理に囲まれると、なんとなく陽気な気分になりますよね。日本でありながら独自の食文化を持つ沖縄料理は素朴ながらも滋味深く、太陽の恩恵を受けた食材は力強く懐かしい味がするからでしょう。だから、何度でも食べたくなる。
美味しい沖縄料理ももちろん必要不可欠ですが、沖縄気分にどっぷり浸るにはお店の「ザ・沖縄」な雰囲気も必要不可欠。入り口で迎えてくれるユーモラスな顔のシーサーや、沖縄にある民家にお邪魔したようなお店の壁面に描かれた青い海、なにより沖縄の太陽みたいに明るくあたたかいスタッフさんたちのおもてなし。
「琉球夢来(りゅうきゅうむら)」さんはまさに成田にある小さな沖縄でした。
石組の壁に木枠の扉と窓、入り口のシーサーくん。沖縄の離島にある小さな民家といった感じの外観です。
雑多さがとっても陽気な感じで「ザ・沖縄」な雰囲気をよりいっそう盛り上げてくます。
店外のブラックボードにオープン(17:00~)から18時までの来店で飲み放題2時間2000円がなんと1500円になるというお得情報が!急いで行くべし!
同じく店外にあるブラックボード。各種メニューと共に「暑い夏は沖縄料理が熱い」。激しく同意!胸を躍らせつつ「琉球夢来」さんの店内へ。
ウコン塩で食べるもずくのてんぷら、豆腐を泡盛で漬け込んだチーズのように濃厚な味がする豆腐よう、豚の顔の燻製のチラガー、お好み焼きみたいなチヂミみたいなひらやーちなど沖縄のおいしい珍味がズラリ。ゴーヤや麩などのチャンプルのラインナップも充実。もちろん定番のソーキソバやタコライスもあります。
特記すべきは海ぶどう。沖縄などでは「グリーンンキャビア」と呼ばれており、「琉球夢来」さんは沖縄直送の新鮮なものをご提供くださいます。なんと「生」なんです!
沖縄で作られているオリオンビール、シークヮサーサワーやグァバサワーなどの南国テイストのサワーや「初恋とシークゥワサー」(カルピスとシークヮーサー果汁をウォッカで割ったもの)のカクテルなどのドリンクメニューにも「ザ・沖縄」が溢れています。
泡盛は常時40種類の品ぞろえ!
「残波白」「島唄」や「久米仙」や、女性にも飲みやすい「さくらいちばん」や「琉球王朝」なども扱っていらっしゃいます。ハブ酒や古酒もあります。
並々と注がれた冷え冷えのオリオンビール。突き出しはなすの煮びたしでした。
「海ぶどう生きてます!!」の文言に食いつきました。しかも「すくすく育っている」とか…!
これはもう、食べるしかない。
海ぶどう……ホントに水槽で生きてます。
すくすく育ってます!通常のお店で出されるのは塩漬けが多いそうですが、「琉球夢来」さんのは生。味や香り、なにより鮮度が塩漬けとは格段に違うらしいです。す・すごい。
テーブルにやってきてくれました。
きらきらツヤツヤです。まさに緑の宝石。新鮮な刺身を食べるように、特製タレにちょいとつけて頂きます。
口に入れるとじわーっと広がる海の香り、1粒1粒にみなぎる張りがある。さすが生は違う!新鮮さも食感もやっぱり違うってわかります。プチプチを通り越して「プッチプッチ」という感じ。口の中で弾けます!
沖縄産の豚肉を泡盛でじっくり煮込んだラフテーです。
とっろとろでお口が幸福。からしをつけるとお味に変化が出て、美味しいラフテーを2度楽しめます。
ポチギです。ピリ辛ソーセージですがチョリソーとはちょっと違うお味。
沖縄でしか味わえない、粗挽き豚肉を唐辛子などの香辛料でピリリと辛くしたジューシーなソーセージなんです。オリオンビールがグイグイ進みます。うまーい。
ソーキそばです。このラフテーの大きさときたら!
もっちり麺にあっさりした出汁の効いたスープが絶妙に絡んで、もう一杯くらいは軽く食べられそう。濃厚+さっぱりの合わせ技です。
沖縄の民家で過ごようにのんびりくつろいだ時間を、美味しい料理とお酒と共に過ごしました。
沖縄には「ぬちぐすい」という言葉があります。薬になるくらいおいしいという表現としても、命の薬としての意味でも用いられます。「琉球夢来」さんで食させていただいた料理はすべてまさに「ぬちぐすい」でした。過ごした時間ですらも「ぬちぐすい」でありました。
食べたら元気になれること間違いなしの、沖縄の太陽の光のように力強くも優しい味の数々を是非とも味わってみてください。