洋食。それは誰しもがノスタルジーを感じるもの。
とろーりデミグラスソースがかかったハンバーグに、黄金色の卵に包まれたオムライス、鉄板の上のナポリタン。
そして味楽亭(みらくてい)さんでごちそうになった人たち、誰もが目を細めてつぶやく『どこか懐かしい』というワード。味楽亭さんでいつでも味わえるのは、ボリュームたっぷりで、あたたかく懐かしい味の愛情たっぷりな洋食です。
赤いテントが目印の味楽亭さんは公津の杜にあり、成田赤十字病院にもほど近い立地。
ランチ時や夕食時には、店前の駐車場があっという間に埋まってしまう人気店です。
入り口にあるガラス窓奥には、メニューが精巧に形づくられた食品サンプル。
レトロで懐かしく、それでいて新しいです。
気取らない雰囲気の清潔な内装の店舗内。ご飯時には、すぐさま満席になります。
お子さんがお冷を持ってきてくださいました……!ありがとうございます。
きっと次代の味楽亭さんを繋いでゆくシェフさんですね。
ご家族で経営なさっているがゆえのほっこりできるアットホーム感。
これも味楽亭さんが長く愛されている理由の一つでしょう。
厨房でも和気あいあいです。
鉄板のお皿からはみ出そうなほど、たっぷり盛られたこのボリューム。
やわらか鶏肉ソテーとエビフライのA定食(1,440円)、目玉焼き乗せハンバーグとエビフライのB定食(1,320円)、オムライスと白身魚のフライのC定食(1,220円)、それらにロースハムにたっぷりのつけあわせがついてきます。
子どもの頃の「好きなもの」が全部乗っている感じですよね。ぜいたくすぎます。
ライス、味噌汁、漬物がつきます。
エビフライ定食(1,320円)、メンチカツ定食(940円)、ハンバーグ定食(1,100円)などなど。
ニジマス定食(940円)もあります。どれも美味しそうで目移りします。
サーロインステーキ(s150グラム・2,540円)やひとくちカツ(1,100円)など。
プリップリだと評判の特製エビフライは売り切れでした。
赤と黄色が鮮やかなオムライス(830円)、ボリュームたっぷりのカツカレー(940円)、エッグナポリタン(830円)に焼きそば(780円)、焼うどん(780円)、カツ丼(940円)。
胃袋を掴む前に心を掴みにくるラインナップです。
まず目が行くのはソーダフロート(490円)。
鮮やかな緑色のソーダに浮かぶこんもりバニラアイスのコンビネーションはストレートながら童心を刺激される一品。
グラスに盛られたアイスクリーム(390円)も、奇をてらっていない素朴さが逆に目を惹きます。
メイン、ご飯、お味噌汁とお漬物とお肉にかけるタレ。
メニュー通りのボリューム感に圧倒されます。
鉄板の上、熱々のまま提供くださいました。
目を見張るほどたっぷりのお肉もさることながら、お肉の下に敷き詰められた飴色の玉ねぎも嬉しいです。
いろどりにピーマン。お肉と野菜のバランスが取れたひと皿に味楽亭さんの愛情が垣間見えます。たっぷりのニンニクが効いていて、スタミナがモリモリつきそうです。
ライスです。
普通盛りなのですが、まるで夏空のもくもく白い入道雲のごとしといった景観。
ここにも「たくさんおあがり!」という味楽亭さんの愛情を感じます。
鉄板いっぱいに敷き詰められた卵液が、じゅうじゅう音を立てていて食欲をそそられます。たっぷりのスパゲッティと玉ねぎとピーマンとハムの上に、さらにゆで卵のスライスをオン。鮮やかな黄色に食欲と元気が出ます。
太麺にたっぷりと絡む卵液。
スパゲッティは昔ながらの、ほっと安心できる優しい味です。
ふたつの品のオーダーでテーブルの上がたちまちにぎやかになりました。
この充実感、ちょっと他では味わえません。
味楽亭さんのテーブルに着いていると、お客さんのほとんどが常連さんだと雰囲気でわかります。誰もが一様にリラックスして、いい笑顔で召し上がっている。
こちらもほんわかした気分になってきます。
味楽亭さんの店内では皆個々の料理を別々のテーブルで囲みながらも、なんとなくみんなで一緒に食べているような気分になってきます。
それはとても不思議で、そしてあたたかい感覚でした。
ほとんどの洋食メニューが千円以下で味わえて、ボリューミー且つ美味しい。”コスパ”とひと言で安易にくくりたくない気分になるのは、どの料理にも味楽亭さんの料理にかける愛情や手間暇、そしてあまねくお客さまへの愛情のようなものを感じるからでしょう。ごちそうさまでした!