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成田山で行われる催しは季節に応じて様々なものがあり、どの催しも満足度が高いと評判です。中でも毎年4月の2日間を通して行われる催しは成田山と表参道を大いに賑わいさせ、来場者の興奮を煽ります。
思わず来場者も熱くなる4月の催し、それは「太鼓祭」です。その華やかであり壮大な競演は日本屈指と言っても過言ではなく、日本一の称号も得ています。また、被災地復興支援に協力していきたいという思いから、平成24年度より東北の団体を招き義援金の募集なども行なっています。
様々な願いや思いが込められた成田山で行われる太鼓祭。見所や楽しみ方、各種様々な情報をまとめました。
成田山の太鼓祭は毎年20万人以上もの来場者を集め、躍動感溢れる和太鼓の音やパフォーマンスに心踊る催しです。全国から和太鼓の演奏者達が集まり打ち鳴らす音は圧巻の一言。さらに祭を盛り上げて成功させようとする裏方の熱い思いが混ぜ合わさり、非常に見応えがあります。
そんな熱い成田山の太鼓祭ですが、パフォーマンスによって会場が分かれています。ここからは各和太鼓パフォーマンスの見所や会場などを見ていきましょう。
毎年成田山の太鼓祭で幕開けを飾るのは千願華太鼓(せんがんはなだいこ)。
和太鼓の演奏者達約800名が一同に会し、和太鼓を打ち鳴らします。その様は太鼓祭の幕開けにふさわしく、地鳴りのような圧倒的な太鼓の音に興奮が押し寄せます。
2018年は成田山開基1080年御開帳を記念し、1080名の演奏者達による特別な千願華太鼓が繰り広げられます。その圧巻なまでの熱気溢れるパフォーマンスは大きな興奮と心地良さを与えてくれるでしょう。
新勝寺大本堂前
千願華太鼓で心踊った後は、さらに胸が熱くなる和太鼓パフォーマンスが合計8箇所の特設ステージで繰り広げられます。特設ステージは成田山表参道沿い、新勝寺周辺に設置されます。
実際の特設ステージの場所ですが、
となっています。
成田山の太鼓祭は毎年約40団体ほどが参加しており、その団体がそれぞれの特設ステージで競演します。
小学生から大人まで、プロと言えるほどの実力を持つ各団体のパフォーマンスにはそれぞれ特徴があり、見ていて全く飽きません。和太鼓を打ち鳴らすリズムや調子も団体によって様々ですので、これはと思うお気に入りの団体が見つかる事でしょう。
新勝寺周辺の8箇所の特設ステージ
成田山の太鼓祭は夕方暮れから夜にかけて、メインイベントとなる特別な競演があります。それは「成田山千年夜舞台」というもの。昼間の熱気溢れる和太鼓の競演とはまた違い、夕暮れが持つ幽玄な雰囲気の中、多彩な演奏者が和太鼓を叩き始めます。
この成田山千年夜舞台は壮大であり躍動感溢れる1日を締めくくるメインイベントとして毎回とても盛り上がります。辺りが暗くなってくるとかがり火が灯され、会場の雰囲気を一気に盛り立てます。和太鼓のリズムに合わせてかがり火の炎が燃え上がる時があり、気分は最高潮になる事でしょう。
毎回2千人を上回る来場者が集まり、夕暮れの雰囲気と相まった多種多様なパフォーマンスに改めて胸が踊ります。2018年は成田山開基1080年御開帳を記念して、日本を代表する太鼓芸能集団である「鼓童」が10年に1度の特別な夜を彩ります。
幽玄な雰囲気の中、幻想的な和太鼓のリズムとパフォーマンスに酔ってみてはいかがでしょうか。
新勝寺大本堂前特設ステージ
成田山の太鼓祭、1日目だけでもボリュームがあり見応えがありますが、2日目に登場する表参道太鼓パレードも見逃す事は出来ません。1日目とは趣向を変え、この表参道太鼓パレード用に演出をした和太鼓や日本の伝統舞踊など、改めての圧倒的なパフォーマンスで魅了します。
和太鼓だけに留まらずスネアドラムなどを使った若さが際立つパフォーマンスもあり、新鮮な感覚で楽しむ事が出来ます。また、遠く海外からの参加団体もあり、民族楽器の演奏やダンスなども楽しめ、日本文化とは違った素晴らしさを体験出来ます。
和太鼓だけではない感動満載な表参道太鼓パレード。来場者が楽しむ姿はもちろん、演奏者達も晴れやかに舞台を楽しんでいる事がわかりますね。成田山の太鼓祭、フィナーレを飾るのにふさわしいパレードであり、見るだけでなく参加しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
関東最大、日本一とも言われる成田山の太鼓祭。お不動さまと親しまれている不動明王を本尊とし、多くの参拝客が訪れる成田山新勝寺が太鼓祭のメイン会場です。国の重要文化財に指定されている仁王門をくぐり抜けると正面には大本堂がそびえ立ちます。
その大本堂の広場が太鼓祭のメインイベントである成田山千年夜舞台の会場となります。荘厳な雰囲気ながら、どこか優しげな感じで慈しみを持った大本堂。ですが成田山千年夜舞台の時にはかがり火が焚かれ、荒々しく熱気溢れる舞台に一変します。そんな成田山太鼓祭ですが、歴史自体はまだ比較的新しく30年ほど。しかし、歴史自体は浅くても伝統芸能との歴史は古く、成田山は初代市川團十郎と深い繋がりがあります。
初代市川團十郎といえば元禄歌舞伎を代表とする江戸時代の歌舞伎役者であり、歌舞伎に新たな芸風を取り入れ人気を博しました。初代團十郎は後継を考え子供を欲しましたが、子宝に恵まれず思い悩んでいました。そこで当時の成田山新勝寺大本堂である薬師寺に篭りきり、子宝を一心に祈願しました。その甲斐あってかその後、見事跡取りとなる男の子が生まれ、大変喜びました。
この出来事に深く感動し感謝した初代團十郎は薬師寺にお礼を述べ、本尊である不動明王をテーマとした舞台を提案します。新しいテーマである不動明王の舞台は「成田不動明王山」と命名され、いざ上演したところ大ヒットを記録し一躍人気の舞台となります。この舞台の成功にも強く感謝した初代團十郎はその後、成田山に神聖な鏡である大神鏡を奉納し、成田山との繋がりを深めました。
また市川團十郎と言えば「成田屋!」という観客からの掛け声、歌舞伎役者の屋号で有名ですね。これは成田不動明王山を上演した際、観客の1人が掛け声を発した事をきっかけに現在も屋号として定着しています。そのような成田山と歌舞伎という伝統芸能の歴史深い繋がり。
和太鼓も日本の伝統芸能として定着していますが、現在の太鼓祭も古く歴史ある伝統事から端を発し、発祥したと言えるのではないでしょうか。
熱気と情熱が溢れる成田山の太鼓祭、感動すらパフォーマンスの数々に気分も最高潮に高まるでしょう。
太鼓祭は午前から夜までの長丁場ですので、ひとしきりパフォーマンスを見て感激した後は、自然とお腹が空きますね。そんなお腹を満たすべく、成田山の太鼓祭で味わえる名物グルメをご紹介しましょう。
成田山新勝寺の境内とその周辺には全国各地からの名物グルメが大集合しています。お腹が空いてヘトヘトになった時、ちょっと小腹が空いた時など、豊富に選べて大満足間違いなしです。
表参道にはうな重で有名な「川豊」というお店があります。
二階建てのお店になっており、運良く席が空いていれば二階から表参道太鼓パレードを見る事が出来ます。太鼓パレードを見ながらのうな重の味は格別な事でしょう。ただし確実に二階席が取れる訳ではなく予約も受けていないので注意が必要です。
うな重が名物の川豊、気になるメニューもご紹介しましょう。普通のうな重、特上うな重、鯉こくなどがあり、普通のうな重は2300円、特上うな重は3900円となっています。
鯉こくは700円となっており、お腹が気持ち良く満たされますね。
ちょっと小腹が空いた時や口が寂しくなった時など、かき餅で有名な林田のおせんべいはいかがでしょうか。
色んな種類のおせんべいがありますが、中でも名物は串に刺さったかき餅です。串せんという名称ですが、ここ林田のおせんべいでは名物となっています。
おせんべいを頬張りながらの太鼓祭鑑賞も楽しいですね。
ちょっとしたおやつに、食後のデザートに、甘いものはいかがでしょうか。甘いものなら名物おやきがある「金時の甘太郎」がおススメです。北海道産のあずきを使った甘さ控えめながら深みのあるおやきは大人気商品であり、おやつにはうってつけです。
普通のあずきのおやきの他に白あんもあり、どちらも1つ120円で購入出来ます。なんでも元マラソンランナーの増田明美さんも大好きなおやきだとか。そんな名物おやきを楽しみながら、エネルギーを充電するのも良いですね。
東関東自動車道の成田ICから国道295号線から国道408号線を経由して成田山新勝寺へ。混雑状況にもよりますが、何もなければ10〜15分ほどで到着します。
東北自動車道の栃木都賀JCTを抜け抜け北関東自動車道へ。友部JCTから常磐自動車道、つくばJCTから圏央道、大栄JCTから東関東自動車道へ。
以下東京方面からと同じ。
駐車台数 | 136台 |
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住所 | 千葉県成田市東町631 |
利用時間 | 08:20-16:30まで営業(年末年始を除く) |
利用料金 | 普通車1日800円、マイクロバス1日1,500円、大型車1日2,000円 |
成田山新勝寺まで | 約450m(徒歩で約6分ほど) |
駐車台数 | 100台 |
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住所 | 千葉県成田市田町331-1 |
利用時間 | 08時20分-16時30分(年末年始を除く) |
利用料金 | 1日800円 |
成田山新勝寺まで | 約270m(徒歩で約4分ほど) |
駐車台数 | 80台 |
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住所 | 千葉県成田市東町601-2 |
利用時間 | 08:00-17:00 |
利用料金 | 普通車1日800円、マイクロバス1日1,500円、大型車1日2,000円 |
成田山新勝寺まで | 約400m(徒歩で約5分ほど) |
東京駅よりJR快速エアポート成田もしくは成田空港行きで成田駅へ。
徒歩10分程で新勝寺到着。
上野駅よりJR常磐成田線快速成田行きで成田駅へ。徒歩10分程で新勝寺到着。
東北新幹線で大宮駅へ。JR高崎線(上野東京ライン)熱海行きに乗り換え上野駅へ。上野駅よりJR常磐成田線快速成田行きで成田駅へ。徒歩10分程で新勝寺到着。
成田山の太鼓祭では毎年交通規制が行われます。
毎年9時30分頃から20時くらいまで行われますので、お車で向かう場合は交通規制の詳細をチェックしておいたほうが良いでしょう。
交通規制区間ですが成田駅から成田山門前までになります。
毎年国内からはもちろん、海外からも演奏者が集まる成田山の太鼓祭。
日本一と言われるだけあり、生の和太鼓演奏はただ圧巻の一言です。和太鼓だけでなく、海外からは民族楽器の演奏やダンスなど、一流のパフォーマンスも見られ飽きる事がありません。
熱気や情熱溢れる成田山の太鼓祭に参加してみると、日常では味わえない大きな刺激となる事でしょう。