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毎年、義民・佐倉惣五郎の命日にちなんで行われている「宗吾霊堂御待夜祭(そうごれいどうおたいやさい)」。令和元年は8月31日(土)・9月1日(日)に開催され、多くの家族連れなどで賑わいました。
※前回の宗吾霊堂 御待夜祭の様子はこちら↓
宗吾霊堂 御待夜祭
御待夜祭といえば…屋台の運行や大般若経六百巻転読会の特別法要、カラオケ大会など見どころはたくさんありますが、広い境内いっぱいに立ち並ぶ出店や露店も魅力のひとつですよね。
ということで!今回わたしは「宗吾霊堂御待夜祭」の露店めぐりを楽しんできましたので、その様子をお伝えしたいと思います!
「宗吾霊堂御待夜祭」は、義民・佐倉惣五郎(本名:木内惣五郎)の命日が9月3日であることにちなんで毎年9月最初の日曜日を含む土日に開催されています。
佐倉惣五郎は、凶作や重税に苦しむ農民たちを救うため、当時禁止されていた将軍への直訴を行い処刑されたのです。
(佐倉惣五郎の生涯については、宗吾霊堂境内にある「宗吾一代記念館」で詳しく知ることができます。
人形によって当時の様子が再現され、お子様にもわかりやすくなっています。)
佐倉惣五郎と、一緒に処刑された彼の子ども達のお墓が宗吾霊堂の門をくぐった右手にあります。
御待夜祭を楽しむ前に、このお祭りの意義を考え、墓前に手を合わせたいと思いました。
まずは、手水舎で手と口を浄めます。
お線香は100円で購入することができました。火は係の人が点けてくれます。
こちらが、「宗吾父子の御墓」。
お線香をあげ、わたしも我が子たちと一緒に手を合わせました。
それでは、「宗吾霊堂御待夜祭」を楽しませていただくこととしましょう!
境内を歩いていると、目移りしてしまうほどたくさんの露店。ワクワクが止まりません。
あれもこれも食べたいし、あれもこれもやってみたい。
誘惑がありすぎて、わたしも子ども達もキョロキョロしっぱなしです。
はぐれないように、ぎゅっと手をつないで歩きました。
娘が、あんず飴のお店の前で動かなくなります…。
なんとまぁ、カラフル!
こんぺいとうやラムネ、マシュマロ、クッキー、マカロン。
フルーツポンチのように豪華な盛り合わせ。
お店の看板は確かに「あんず飴」。ですが台の上に並べられているのは…まるでメルヘンの世界に迷い込んだかのような飴たち。
乙女心がくすぐられます。
娘は、定番のすももとマカロン・クッキー・ラムネなどがたくさん入った贅沢なカップを購入しました。
これで200円。カワイイうえに、お得感もいっぱいです。
続いて目を惹かれたのは、フルーツあめの露店。
昔ながらのりんご飴もありますが、手前にある色とりどりのフルーツあめはキラキラしていてまるでガラス細工のよう。
キウイにオレンジ、イチゴ…どれも美味しそうで迷ってしまいます。
そんな、わたしたちの心を見透かしてか
「やっぱりね、いちばん美味しいのはブドウだね」
と、店員さん。
え?ブドウ?
ブドウ?ってどれ?…って思ったら。
串にささった団子のようなものが、ブドウとのこと。
うん、大粒でいいかも!
パリパリの飴をかむと、ジューシーな果肉が口の中で弾けました。
飴の甘さと、甘酸っぱいブドウの果肉。ん?ん?ん?
これは、巨峰じゃないかぁ!なんとまぁ大当たり感。
店員さんのおすすめを素直に信じてよかったです。
またキラキラに誘われて立ち寄ったのは、宝石すくい。
女子ですねぇ…。えぇ、女子ですよ!娘も、私も(笑)
レモネードのお店を見つけました!
「美容と健康、熱中症予防に」そんな売り言葉に導かれ、1杯購入。
目の前で若い頃の長渕剛を彷彿とさせるお兄さんが、愛想よく生レモン1/2個を絞って炭酸水で割ってくれます。
さっぱりしていて、これはウマい!レモンを模したキャップ付きのカップも気に入りました。
カップを持って行けば、おかわりもできるとのこと(100円引き)。もちろんしましたよ、おかわり。
今年は、タピオカドリンクの露店もたくさんありました。
さぞ行列ができているかと思いきや、店舗によってまちまちでしたね。
わたしが見る限りでは、宗吾霊堂御待夜祭タピオカドリンク人気ナンバーワンは、こちら!
かの有名店「貢茶(ゴンチャ)」ならぬ、「宮茶(グーチャ)」。
なんとも危なっかしいネーミングですが、センスがあります。
タピオカドリンクを購入するお客さんで、常に列ができていました。
昔ながらの水笛の隣に、今流行りのタピオカドリンク。
そんなギャップのある風景に出会えるのも、「宗吾霊堂御待夜祭」のいいところなのだと思います。
「宗吾霊堂御待夜祭」の露店を楽しめるのは、女子ばかりではありません。
もちろん、少年や昔の少年がワクワクするような露店もたくさんありました。
わたしは女子ですが(言い張る!)、少年の心を持った女子だと自負していますので、そんなお店にもたくさん出会うことができました。
もちろん、我が家の現役少年(息子:小学生)も存分に楽しんでいましたよ。
あ、懐かしいー!
思わず声が漏れたのが、「型抜き」。今でもあるんですね、なんだか嬉しくなりました。
わたしも少年時代…いやいや少女時代に男の子にまぎれてよくやりましたもの。
集中して型に沿ってくりぬいていかないと、すぐ失敗する。
集中力と手先の器用さが勝負。難しいんですよね、これ。
こちらは缶落とし。
木製の玉を、レトロなデザインの缶めがけて投げつけます。
いくつ落とせるかで、もらえるおもちゃが決まるんです。
息子は…缶ひとつしか落とせませんでしたが、それでも「落とせた!」という感覚に大満足。
輪投げもありました。
こちらも缶落とし同様、入った!という感覚が嬉しいゲームですね。
たとえ豪華なおもちゃが並んでいなくとも、ついついやってしまいたくなります。
射的は大変混雑していました。
大人も子どもも、夢中になって的を狙います。
そのコツは、親から子へ…引き継がれているように感じました。
もちろん我が家も、息子に耳打ちしてコツを伝授。
スーパーボールすくいも、今や定番ですよね。
大きなボールや、キャラクターもの、キラキラ光る昆虫人形なども流れています。
気前のいい店員さんがたくさんサービスしてくれたので、子ども達は大喜び。
「宗吾霊堂御待夜祭」の露店は、本堂の裏手にまでびっしりと並んでいます。
どんなものがあるのか、じっくり回ってみるのも楽しいですよ。
他のお祭りでは出会うことのない露店が、見つけられるかもしれません。
境内を歩き回って疲れたら、一息つける場所もあります。
こちらは、成田市台方にある「台方ラーメン」の出店。
ゆっくりと腰かけて、食事やお酒を楽しむことができます。
ありました!名物「えびがに」。
同じ成田市内でも、食べる地域と食べない地域があるのかもしれません。
特に印旛沼寄りの地域に育った人にとっては、昔から馴染みのあるごちそうですよね。
決して「ザリガニ」とは呼ばないのがポイントです。
茹でた「えびがに」は、エビのようにぷりっぷりの身とカニのようにコクのあるみそ。
まさに「えびがに」と呼ぶにふさわしく、とっても美味なんです!
「宗吾霊堂御待夜祭」では、ぜひ味わっておきたい食のひとつ。
この日もたくさんの人が「えびがに」を注文していました。もちろんわたしも家族で頂きましたよ。
食べそびれた!という方のために…。
「えびがに」は台方地区の川魚を扱うお店で販売されていることがあります。ぜひチェックしてみてください。
今回わたしは、露店巡りに没頭してしまったため見ることができなかったのですが…。
「宗吾霊堂御待夜祭」では、様々なイベントが行われています。
宗吾地区の住民を中心とした宗和会による屋台の曳き回しは威勢よく、揃った踊りや、下座連による佐原囃子は、見ているだけでも楽しいですよね。祭り好きにはたまりません。
今年はタイミングを逃してしまい、屋台が出発したあとに御待夜祭に到着したわたしたち。
あぁ、残念(涙)。帰り際お囃子が遠くに聞こえ、歩き疲れた足を戻そうかと迷ったほどです。
また境内に設けられた特設ステージでは、奉納舞踏会やカラオケ大会が行われています。
その素晴らしいこと、楽しいこと。ステージの前で、感動と笑いに満ちた時間が過ごせます。
本堂では年に一度の御開帳と特別法要「大般若経六百巻転読会(だいはんにゃきょう ろっぴゃくかん てんどくえ)」が行われます。この法要では、大勢の僧侶が経典(大般若経)をパラパラとめくります。
その様子だけでも圧巻なのですが、その時に起こる風「梵風」にあたると様々な厄災を取り除くことができるのだと言われています。
義民・佐倉惣五郎の御霊を慰めるためのお祭りである「宗吾霊堂御待夜祭」。
令和元年は8月31日(土)・9月1日(日)の開催でした。
境内を埋め尽くすたくさんの露店を回っていると、時が経つのも忘れてしまいます。
今回わたしが感じたのは、女子向けの露店は進化をつづけ、男子が喜ぶ露店は昔のままなんだなーということ。
そんな、新しさと懐かしさが融合された「宗吾霊堂御待夜祭」の露店めぐり、いかがでしたか。
来年はどんな露店があるのかな、とすでに楽しみでもあります!