大唐【シビれる辛味が癖になるスープともちプリ食感の麺。これぞ、刀削麺の大いなる魅力】

板状の生地を片手にちょっと変わった形状の包丁で削いだものをたっぷりの湯がぐつぐつと煮立つ大きな窯の中にイン。
手際よく生地を削り出す不断不休の手つきの滑らかさはまさに神業。
ゆで上がった麺のもちもち感とプリプリ感は、麺のようで麺にあらず。
お餅のようでお餅にあらず。そんな不思議食感の麺が「刀削麺」です。
そしてハマる刀削麺のお店は麻味と辣味のバランスが絶妙な旨味たっぷりスープが美味しいのです。
成田じゃちょっと珍しい本格刀削麺を提供してくださるお店「大唐」さんに行ってまいりました。

大唐の店舗外観

公津の杜駅から徒歩1分の場所にある「大唐」さん。中国の大家を思わせる木の看板に金字の文字の看板が目印です。
「刀削麺荘」という文字が大きく記された看板もあります。刀削麵は削りの技術が肝なので、熟練の職人さんは希少なのです。
だから、これだけの看板を掲げていらっしゃるのを拝見した日には物凄い期待が…！

外にはメニューがいっぱいです。この雑多な雰囲気、とても好きです。
刀削麺以外にもたくさんの中華料理のメニューが揃っています。「大唐」さんの感じのいいご店主さんは本場中国のご出身なのです。

刀削麺の看板メニューです。坦坦刀削麵に麻辣刀削麵に海鮮刀削麵…刀削麵ってこんなにもバリエーション豊かだったんだ！
そしてどれもとっても美味しそうです。

「美味しくてボリュームたっぷりでリーズナブル！」と諸所で大好評の週替わりのランチメニューです。
蒸し鶏肉の四川風タレや海鮮焼きそばなどのほかに豚肉の生姜焼きもあったりします。
メイン料理の他にはお替り可能なご飯、スープ、お新香にデザートまでつけて下さるという太っ腹具合。
人気なのも納得です。

大唐の店内風景

掃除が行き届いた、落ち着いた雰囲気の店内風景です。
中国の吉祥模様と縁起のいい象形文字が組み合わされた壁のデザインがなんともアーティスティック。
赤と金の組み合わせってなんとも晴れやかな気分になりますよね。

大唐のメニュー

店内のランチメニューです。1から6までのどれを選んでも後悔しない自信があります。
なんならアミダで選んでもいい。だって、どれも美味しそう…！

「大唐」さんにおうかがいしたのが7月末ということもあり、冷たいメニューが嬉しい時期でもありました。
「麻辣冷麺」や「酸辣冷麺」などちょっと他所では味わえない中華的冷麺ラインナップは全制覇したくなる感じでした。

刀削麵のメニューの写真付き版です。野菜たっぷりで色鮮やかで、辛うまそうなスープが食欲を煽ってくれます。

エビチリや回鍋肉などの定番で本格的な味の美味しい中華メニューも充実しています。

オーダーして待つこと10分。湯気のたつ坦坦刀削麺がテーブルにお目見えです。

濃厚な坦坦麺のスープには花椒などのスパイシーな香辛料がたっぷりで、豊かな香りが鼻腔を満たしてくれます。
トッピングは甜面醤で味付けされたひき肉、しゃきしゃきとした歯ごたえのもやし。
そして、色鮮やかなチンゲンサイの緑がスープの赤を引き立てています。

極太の麺にコク深スパイシー感のある旨辛スープがとてもよく絡みます。
刀削麵の食感は「もちもちでプリプリ」という表現が一番よくハマります。
きしめんやほうとう、フィットチーネのような平打ち麺のようにも見えますが「打って」いない。
弾力がありつつも噛み切れるやわらかさの食感ですが、厚みがあってもっちりしている…。
麺にあらず。餅にあらず。例えるべきモノがなにもない。つまり刀削麺の麺は突き抜けて「ワンアンドオンリー」なのです。
刀削麺にどっぷりハマりました。あまりのウマ辛さにぺろりと完食したのですが、気づくと額にうっすら汗が。
旨さの中にも、しっかりとした辛さが潜みます。

大唐の総評

刀削麺…。一度ハマると必ずヤミツキになるこの麺に、しかもとてつもなく美味しくてメニューの種類が豊富な刀削麺を提供してくださるお店にここ成田で出会えるとは嬉しい発見でした。
「大唐」さんでは看板メニューの刀削麺のみに留まらずお得で美味しいランチや、家族や同僚とワイワイ囲める本格中華料理まで揃えて下さっているのでリピート必至です。
ごちそうさまでした。