蔵馬【元有名ホテルのシェフが作る本格中華の味を堪能する】

世にたくさん中華料理屋さんはあれど、身はひとつ、口もひとつ。
ラーメンならまだしも「中華料理屋のハシゴ」というのはあまり聞いたことがないので行けるお店は1日1軒。
家族や連れ合いの意見を取り入れつつ行先を模索するもきっと意見はバラバラだと思います。
まさに「船頭多くして～」の状態。そんな時は公津の杜駅にある「蔵馬」さんにお伺いすれば安心です。
有名ホテルの中華ダイニングで修行した腕の確かなシェフさんが作って下さる本格中華料理の数々は、きっと誰の口にも合うに違いないと確信できるとびきりの美味しさなのです。

 

蔵馬の店外風景

公津の杜駅から徒歩数分の距離にある「蔵馬」さんの外観です。学習塾の上の2階にあります。

こちらの階段を登っていざ2階へ。

蔵馬の店内風景

「蔵馬」さんにお邪魔しました。おしゃれな店内は清潔で落ち着いた雰囲気です。
小上がり席のほか、カウンター席とテーブル席、半個室があります。

蔵馬のメニュー

ランチメニューです。麻婆豆腐定食から油淋鶏定食、エビチリ定食や紅油水餃子定食などどれも美味しそうです。担々麵などの麺類メニューもあります。
サラダと前菜のメニューです。蒸し鶏の葱ソースやバンバンジーなどと一緒に生ハムのシーザーサラダや野菜のピクルス類が並んでいます。「蔵馬」さんの中華料理は単品で食べても美味しいけれど、紹興酒やワインなどのお酒に合うものが多いんです。

サイドメニューや1品料理のメニューです。若鶏の唐揚げや鶏肉のカシューナッツ炒めや牛肉のオイスターソース炒めなど、素材にも調味料にもこだわった本格中華料理が並びます。特に気になるのがランチメニューにもあった「紅油水餃子」。メディアでも取り上げられた「蔵馬」さんの看板メニューの1つなんです。

1品料理と麺・ご飯類のメニューです。ホイコーローやかに玉などの街の中華料理屋さんのメニューに混ざってあわびの旨煮やふかひれの姿煮といった高級食材を使った品が。
有名ホテルの厨房に立ってきた腕に覚えのあるシェフだからこそ扱えるメニューですよね。
麺類は各種あんかけ焼きそばやあっさり醤油ラーメンやエビ塩ラーメン、ご飯類にはチャーシュー入り炒飯やカニ炒飯、五目中華丼などが並びます。どれも美味しそうなうえに、選択の幅が広いのが嬉しいところです。

夜はコース料理のメニューや宴会名ニュー、飲み放題のメニューもあります。

軽やかで手際よいシェフの手の動きに合わせて翻る具材。
豆腐、ひき肉、花椒や豆チ（日本では滅多に手に入らない調味料で、豆味噌のようなものです）や唐辛子などのたくさんの香辛料の香りなどが混然一体となって匂い立ち、空腹を刺激します。
ほぼ完成形の形態ですが、豆腐の下ごしらえから「蔵馬」さんは途方もない手間暇をおかけになられています。
そして本場中国から取り寄せる香辛料にも並々ならぬこだわりがおありなのです。

麻婆豆腐定食です。メイン料理にサラダとスープ、お新香とごはんがつきます。

香り高い、辛くて痺れる味の本格麻婆豆腐です。
辛いだけではなく、口の中に入れると多段的かつ重層的に香辛料の味が響く感じがします。
辛いのにまたひと口、またひと口とどんどん匙が進みます。家庭では到底出せない本当に深い味わいです。

紅油水餃子定食です。「蔵馬」さんの大人気メニューです。

熱々でもちもちの皮にぎっしりと包まれたひき肉のあんを噛むと肉汁がほとばしります。
ぴりりとした中にも甘さのある味付けにゴマ油の味が実によく効いています。
独特の旨味。ヤミツキになる人が続出なのも納得の味です。

蔵馬の総評

群星のごとく、お店の数だけそれぞれに個性がある中華料理屋さん。
「蔵馬」さんが一際キラリと光る理由は厨房で生き生きと腕をふるうシェフの熟達した技術と中華料理への造詣、そして料理に向ける愛情と探求心の熱さゆえだと感じました。
街の中華料理屋さんの良さと高級ホテルのキッチンの良さを両立させ、高級ホテルの厨房で培われた技術による本格的な味付けを手ごろな中華料理の味付けに惜しげもなく落とし込んで最大限に生かしていらっしゃるところも素晴らしいです。
わざわざ中国から取り寄せるというこだわりの香辛料の数々も、料理に深遠な深みを添えているのも出色。
何度でも味わいたくなる味は、是非ともまた再訪させていただきたいと思えるお店でありました。