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成田市はなのき台の住宅街の一角にある、隠れ家的装いの「カサ・デ・ナラ」。
普段頑張っている自分へのご褒美に。気心の合う友人や家族と一緒に。
大切な人と特別な時間を過ごしたい貴方に…。
「とにかく美味しい料理を食べて欲しい」といった、ご主人の心意気を随所に感じる料理の数々は、何度でも足を運んでみたくなってしまうほど魅力的なお店と言えるでしょう。
はなのき台の住宅街に入り、マツキヨ側の角地にある一軒家に隣接した場所に、「カサ・デ・ナラ」はあります。
前身店である江弁須の「カーサ ナチュラーレ」が、地区の再開発により閉店したのちに、装いも新たに2017年12月リニューアルオープンとなった、気軽に立ち寄れるホームメイドスタイルのお店です。
鮮やかなオレンジのタペストリーに目を引かれ、店内に入ってみると…。
白と木目調を基調とした清潔感溢れる店内は、昼間は外の光を取り込み優しさの溢れる空間となっているので、素材を活かした色とりどりの食材を、味だけでなく目でも楽しむことが出来るんですよね。
そして夜はバーとしても利用できるので、シックで大人の雰囲気に包まれた空間の中で、料理とお酒を楽しめることから、どの時間帯に来店しても満足できるお店と言えるでしょう。
座席数はカウンター3席、2人用テーブル2席、4人用テーブル1席と少な目ではありますが、その分手の込んだ料理とおもてなしの気持ちを提供してくれますよ!
ランチタイムは「カサ・デ・ナラ」定番のメニューをはじめ、日替わりの黒板メニューからお選びいただけます。
豊富な種類のメニューが用意されていると、その日の気分によって選ぶことができるので嬉しいですよね。
特にハンバーグの人気が高く、近所のマダム達が平日に予約をしてまで食べに来てくれるそう。
そんなことを聞くと、一体どんなハンバーグが出てくるのか気になり、お店の定番メニューである「自家製ハンバーグステーキ 和風ソース(1,600円)」を頼むことに。
ランチのハンバーグセットには、ハンバーグの他に、ライスor自家製パン、スープ、コーヒーor紅茶、デザートがついてきます。
まずはスープが運ばれ、一口飲んでみるとジャガイモのスープでとても美味しい。
あっさりしているけれど、素材の旨味がしっかり伝わってくるあたり、ご主人のこだわりがちゃんと伝わってきます。
そしてお待ちかねのメインであるハンバーグが登場。
ハンバーグには付け合わせとして、サラダと人参の酢胡麻和え、ピクルスが添えられている。
この付け合わせが、サブと思えないほど手が込んでいて、大盛りで頼みたくなってしまうほど美味しい…!
人参の酢胡麻和えもお客さんに人気が高いそうですが、付け合わせでご主人が特にこだわっているのが、実はこのサラダなのだそう。
サラダには鹿児島の珍しい食材、「いもがら」が使用されています。
高級和食の料亭などでは、刺身などの飾りとして使用されることの多いいもがらですが、なぜいもがらを採用したかというと…。
はじめはサラダに食感をプラスするために、里芋の茎を使用したそうなのですが、どうしてもアクが強く使用を断念したのだそう。
そんなときにご主人の友人からいもがらの存在を教えてもらい、それからはこのいもがらがサラダに使われるようになったそうです。
どこまでも探究心を深めるご主人の姿勢は、食材へのこだわり、料理への味はもちろんですが、その先に「お客様に喜んでほしい」という気持ちがあることが伝わってきますよね。
付け合わせでこのクオリティーですから、ハンバーグはさらに期待が高まります…!
ふっくらと焼き上げられたハンバーグにナイフを入れてみると、ジューシーに焼き上げられているのが分かります。
一口食べると口の中でほぐれ、旨みが口いっぱいに広がってゆきます。
マダム達が虜になってしまう気持ち、分かります…!
そしてさらにナイフとフォークで切っていくと…。
下にあるのは…、だ、大根!?
ハンバーグの下には分厚くカットされた、大根が!!
ですがこの柔らかく炊かれた大根が、和風のソースと、肉汁たっぷりのハンバーグと口の中で合わさったとき、肉汁と大根のスープが相まって驚くほどのジューシーさを味わえるんですよね。
なぜこんなに大根とハンバーグの相性が良いかというと、和風ソースにバターを入れることによって、異なる食材が一つにまとまるのだそう。
そこまで考えられて作られているとは、さすがとしか言いようがありません。
この絶妙な食感と旨味の詰まったハンバーグは、「カサ・デ・ナラ」でしか食べることの出来ない逸品であると実感することが出来ました。
食後には別腹で楽しむことの出来る、デザートをいただきます。
日によって内容は異なりますが、この日はブランマンジェ、ゼリー、パウンドケーキ、抹茶アイスの4種類でした。
どれも一口サイズで、ハンバーグを食べたあとでも重すぎず、さっぱりとした口当たりで丁度よいです。
そして食後にはコーヒーをチョイス。
美味しいコーヒーが出てくることによって、満足感がいっそう高まり、最後の余韻に浸れるんですよね。
ごちそうさまでした!
ランチの定番メニューはディナーでも楽しむことができて、ご主人の形式にこだわらない和洋折衷を感じる料理の数々を堪能できます。
特に季節の食材にはとことんこだわっていらっしゃるので、黒板メニューは是非チェックしていただきたいです!
そしてそれらの料理はワインともよく合いますので、ワインに合わせて料理を選んでみても楽しめますよ。
ハンバーグでも抜群の存在感を発揮した大根をはじめ、新鮮な野菜の数々は、季節によってご主人の両親が作ったものもお店で提供されているそう。
このように随所にご主人のこだわりを感じることのできる、「カサ・デ・ナラ」。
地元の方々から愛される理由は、ご主人のおもてなしの気持ちが料理にスパイスとして利いているからかもしれません。
お近くにお立ち寄りの際は、是非お店に足を運んでみてはいかがでしょうか。